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軽トラで走り初めて異音を感じ停止したところ車両下部に夫がいて死亡

2023-05-20 | 事故と事件
軽トラで走り初めて異音を感じ停止したところ車両下部に夫がいて死亡
 先程Netニュースで知るのだが、今日(5/20)午前中、山形村山市で、85才妻が軽トラで走り始めたら、車両下部で異音を認知し、停止して確認したところ、夫90が車両下部にひかれた状態だったと云う。夫は病院に搬送されたが死亡が確認されたという。

 ここからは、報にもない想像を含む内容だが、農業と記してあるので、おそらく農家自宅の倉庫兼車庫みたいな場所が出発地で、85才妻は買い物など何らかの都合で出発したのだろう。そうしたところ、90夫を引いた状態で本件事故が生じたという、あまりない事故形態なのだが、妻に夫を引いたという自覚があれば、その場で止まるだろう。つまり、妻には車体下部に夫が引かれていると云う認識がないまま走り出したと云うことであろう。

 今回と類似する事故の多くは、自宅敷地内で出発時や帰着時に、子供を降ろしてその位置を十分意識していなかったために、ひき殺してしまうと云う悲劇が時々報じられているのだが、今回の事故もその部類の事故なのだろうか?

 まったく想像だが、軽トラというのは乗用車に比べるとその最低地上高が高めで、特にジャッキアップしなくても、床に寝た状態であれば、車両下部に入り込めることが可能だ。農家の車庫内などで、90夫が車両の整備とか何らかの目的で車両下部に入り込んでいた、この場合、運転席側(右)でなく左側面であれば、予めそのことを予見できないということも考えられる。また、90夫はここまで高齢でなくとも、脳もしくは心臓系の疾患で出発以前に心身喪失状態となり、車両下部に入り込む状態となり、今回の悲劇が生じたのかもしれない。

 なお、恐らくだが、今回の夫の死因は事故による傷害死として死亡診断はなされるのかもしれないが、詳細な司法解剖を伴う疾患の事実探求が何処までなされるか、欧州諸国に比べると司法解剖が極めて少ない日本の現状ではその恐れもある様に思われてしまう。

 なお、今回事故の賠償関係は親族間事故なので、対人賠償は対象とならない。また、刑法上の罪には妻は過失致死罪に問われるのだが、先の司法解剖がしっかりしていないまま立件送致されると、もし病変での場合を考慮しない場合は、過剰な罪に問われる可能性があり得る。何れにせよ現代の老人運転悪という思考では、収監まではなされることはなくても、免許取り消しとなるのかもしれない。

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40メートル走り車の下から異音...85歳妻が運転する車の下敷きになり90歳男性死亡 山形・村山市 5/20
ニュースイットやまがた 2023/5/20
 20日午前、村山市で90歳の男性が、85歳の妻が運転する車の下敷きになり死亡する事故があった。
 事故があったのは村山市白鳥の市道。20日午前10時25分ごろ、近くに住む農業・佐々木清一郎さん(90)が「軽トラックの下敷きになっている」と、家族から消防に通報があった。駆け付けた消防が救助にあたり、清一郎さんは病院に運ばれたが、事故から約2時間後に死亡が確認された。
 事故当時の状況について警察の調べによると、清一郎さんの85歳の妻が、軽トラックに乗って自宅を出発したところ、約40メートル進んだ地点で車の下から異音がすることに気付いた。車を停めて確認すると、夫の清一郎さんが車の下敷きになっているのを見つけたという。
 清一郎さんがどのような経緯で車の下敷きになったのかはまだわかっていない。警察が車を運転していた妻に話を聞くなどして、事故の原因と当時の状況を詳しく調べている。


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