高知白バイ事件・今でも多くの知見者に強い疑惑として残る

高知白バイ事件・今でも多くの知見者に強い疑惑として残る
　この高知白バイ事件とは、事故発生日が2006年3月3日に高知県で起きたスクールバスと白バイの衝突する事故（詳細は下記ウィペデアリンク参照）で、本事故で白バイ隊員は死亡している。事故から既に17年を経ているが、今でも交通事故に関わる関係者と「高知白バイ」事件の様にと云うだけで、あの事件かと認識し合い、司法関係の信用に疑惑を生み続ける、警察、検察、裁判所、弁護士という法曹関係者への信頼を貶める事件となっていることを意識せざるを得ない。

高知白バイ衝突死事故（ウィキペデア）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E7%99%BD%E3%83%90%E3%82%A4%E8%A1%9D%E7%AA%81%E6%AD%BB%E4%BA%8B%E6%95%85

　従前も、私もブログで2007年以来、本高知白バイ事故のことは何度も記して来た。Ｎｅｔの情報も、往時は非常に多かったのだが、世間の関心も風化する如く、この5、6年は、新しい意見を記す者もなく推移していたのだが、昨日(7/9)にホントに久しぶりに下記のYoutube動画を見た。

【高知白バイ事件の闇】【再審請求が棄却された理由はこれでは？】検察の動きと裁判官の移動の闇を暴く！？不可解な人事異動なのか？
運転レベル向上委員会　2023/07/09
https://www.youtube.com/watch?v=x74YF3LEgMA

　この分析は、従来の分析違うところは、主に事件に関わる裁判官の人事と、その異動の経緯を調べ、判決との関係相関を眺めて見るという思考で評価している。発信者も何度も指摘するが、不可解と感じると指摘しているのが興味深いところだ。ただ、この事故の疑惑を、この裁判官の闇と表現しているのだが、これを持って本件の再審など再検証に結び付けるのは難しいだろう。

　一方、この高知白バイ事故をメディアとして追い続けてきた、ＫＢＳ瀬戸内海放送というメディアの判り易いYoutube動画２本（下記）がある。

「裁判官はその目を閉ざした～高知白バイ衝突死」1/2
KSB瀬戸内海放送制作　2015/02/10
https://www.youtube.com/watch?v=CEXRKjFOCho

「裁判官はその目を閉ざした～高知白バイ衝突死」2/2
KSB瀬戸内海放送制作　2015/02/10
https://www.youtube.com/watch?v=rnIJ2M466KE

　この事件、一審有罪禁錮１年以後、控訴した高裁は棄却、最高裁も控訴棄却と、一貫して裁判所は被告の訴えを棄却し続け、被疑者は判決に従い収監された様に見えるのだが・・・。刑期満了後、バス運転者は再審を請求するのが2010年10月だ。そして、2014年12月高知地裁・武田裁判長は再審請求を棄却する判決を出す。

　この再審請求から再審棄却までの4年間の中で、法定外で設定された異例の打ち合わせが持たれていた。このことはKBS瀬戸内放送の１本目3:54/9:26辺りからだが、この日武田裁判長の発言はなく、主任の堤裁判官が説明。裁判所側から、本件事故で白バイの衝突によりバスが動く可能性を踏まえた主張をするか意見を求めたという。つまり、ここで堤裁判官の思惑としては、バスは止まっていたが、白バイの衝突により前方へ動いた可能性をどう思うのかと問いかけている様に思える。と云うことは、裁判官はバスが止まっていた可能性も視野に入れていたことになるだろう。この次期は2014年1月のことだったと読み取れる。

　そして、2015年4月付けで堤裁判官は静岡地裁沼津支部、沼津簡裁判事へ転勤、2017年11月に依願退官している。
　刑事裁判の死亡事故など重大裁判は裁判官3名の合議制だが、武田裁判長と堤主任裁判官との間に、何らか葛藤があったことが伺われると考える他ないのだ。つまり、裁判長は主任判事の事案の解釈などに不満を持ち、通例3年程度の転勤間隔を2年にて、高知県という県庁所在地から沼津市という格下の裁判所への異動を促す意見を上申したとも解釈できる。そして、自分の意見を否定され、いわば降格とまでは云えぬが、格下部署への異動を命じられた堤判事はそれから2年後に依願退官したということが想定として思い浮かぶところだ。