私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

片山豊氏の訃報を悲しむ

2015-02-23 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 去る19日のことだそうだが、元米国日産社長の片山豊氏が亡くなられたとのこと。105才だったということから天寿を全うされた死であったでしょう。しかし、ものの本で知る同氏が退職後もミスターKと呼ばれ、北米などのZファンから敬慕されていたことや、現職当時に初代Zのコンセプト(こういうクルマなら売れる)を本社に持ち込み、開発がスタートしたという逸話を聞くにおよび、私が同氏を尊敬する念も同様なのです。

 クルマ関係の偉人というと、まずは本田(宗一郎)さんや各国デザイナー(エクステリアでなくテクニカルな)が思い浮かびます。しかし、この片山豊氏や藤沢武夫氏(本田技研副社長・実質的社長)、神谷正太郎氏(トヨタ自販社長)など、技術者じゃないが経営的センス抜群でしかもクルマ好きのリーダーが居たことを忘れる訳にはいきません。

追記
 片山豊氏の現職の頃の日産はまだまだトヨタを脅かすべき存在であったし、「技術の日産」のスローガン通りトヨタをリードしていたことは間違いないと感じます。そしてその頃の日産社長は、石原俊であり、先の片山豊氏とは確執があったやに聞こえます。それはともかく、一定のブランド浸透を果たしたダットサンを捨てた人物であり、スペインやイタリアなど、かなりの無駄な投資を行いつつ、日産の斜陽を加速させた人物としか見えません。

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