私の思いと技術的覚え書き

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敬服する人物の思い出

2008-11-07 | コラム

 ここでは、ある会社のアジャスター(以下彼と記す)から聞いた、敬服する上に立つ人物の思い出として記して見ます。

 彼が、某損害調査会社の本社に所属していた際のことです。ある時、親会社の某支店長が本社に「問題アジャスターをクビにしろ」と捻り込んできたそうです。その問題アジャスターとは、当ブログの「魅力ある先輩達の思い出」(8/22)で記した、i氏にほとんどそっくりな方でした。おまけに某支店長曰く「アジャスターが妻に代理店経営まで行わせており問題である」等と激高したそうです。

 彼に言わせると、当時の某損害調査会社の社長は、会合での挨拶等は立て板に水の如く話の上手な方でしたが、決断力や行動力に乏しく経営者としての力量は不足していたと云います。彼は「当時の海部首相に似た方だった」と回想していました。そんな社長でしたから、本問題に対して対応らしいことは何ら出来ようもなかったのでした。しかし、その下位のある部長(以下E部長と記す)は、「いくら親会社だからって、そんな一方的な人事介入はないだろう」と、某支店長に反旗を翻したのでした。その上で、E部長は直ちに現地に飛び該当アジャスターと面談し、代理店問題への決着を付けました。そして、親会社の担当損害調査部長と打合せる等して、本問題を解決したそうです。

 このE部長ですが、彼の本社での所属部署長でもあったそうですが、同部長から「お前は現場の仕事を作っているんだと云うことを自覚しろ!」と手ひどく叱られた際のことを語ります。彼は本社勤務の官僚の様なアジャスターになっていた側面があったのだと回想しています。叱られたことで彼は、本社の立場として現場に不信の念を持ち、チェックシートの作成等で現場の仕事を徒に増やしている場合もあることに気付かされたのでした。

 彼は、これも今は昔の話で、現在はこんな敬服すべき上に立つ人物はいないと云います。昨今は、やれコンプラだ個人情報保護だとか会社を上げての活動がされているのですが、上に立つ人としての倫理、品位、品格といった面が、不足しているのだと嘆いているのです。

余話

 彼は、ちょっと前までの社長は「強い口調で軽薄な即断だけをすることがリーダーシップだと思っている、まるで小泉元総理みたいだった」と云います。また、今の社長は「噂も含め例えれば宇野元総理かな」と笑っていました。そして、従前の様な敬服すべきブレーンも皆無なのだと云うのです。




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