私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

何がほんとうか

2011-06-11 | コラム
 今次大震災と壊滅的原発事故や政治報道などに関連して、色々な報道や情報(主にネットから)を我々は入手することができます。それら情報には、正しい情報と間違った情報、もしくは間違ってはいないが、発信者が何らかの意図を持って情報の一部を欠落させることで受け手のニュアンスを変えているものもある様です。当然、飛んでもない個人的思い込みによるデマに類したノイズも多く含まれる訳です。

 これら情報の入手と取捨選択などの分析と結論は、正にインテリジェンスという行為ということになるのでしょうが、個人的には能力の問題もあり、難しいことだと感じてしまいます。

 日本人は良い部分を沢山持っている民族ですが、権威に弱いという感じを前々から持っていましたが、今次災害および事故では、そのことが一層際立った様に思います。政府が、NHKなど大手メディアが、高名な大学教授が、その道の権威がなど、言っているから間違いない、信じるに足るなんてことはまったくないと云うことが、よくよく国民全体に再確認できたのではないでしょうか。

 昨日、大坂の橋下知事が関電の15%節電要請を拒否したと報じられています。その理由を知事曰く「何度も根拠の提出を求めてきたが、納得できる説明がない」ということです。一方的に受ける情報を分析することも必用ですが、質問できる立場にあれば問い質し、情報の妥当性を確保するのは当然のことだと思います。この様な行為は、ジャーナリズムにもっとも求められることだと思うのですが、日本では大手メディアほど希薄なことは、極めて残念ですし、亡国へ向かう道を進んでいると思います。 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。