私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

【過去の紀行文】八丁味噌のこと

2005-08-14 | 過去の紀行文
【過去の紀行文】八丁味噌のこと
 お盆休みで帰郷等なされ、いささか夏ばて気味となったお体をゆっくり休ませておられる方も居られる頃と思います。

 今回はこの三河地方では至極当たり前に毎日食されている、八丁味噌のことについて記して見たいと思います。  八丁味噌は、岡崎城から八丁(1丁=約108mですから900m弱程)離れた岡崎市八帖町という、旧東海道(現国道1号)の矢作(やはぎ)橋至近の地にあります。この八丁味噌の製造元にはカクキューさんと丸屋さんの2つがある様ですが、今回ご紹介のことはすべてカクキューさんの方です。

 昭和初期に建築されたと云うカクキューさんの本社屋は、教会風の趣のある建物で歴史を感じさせてくれます。そして、現在でも本社事務所として問題なく利用されている様です。

 工場敷地内に入ると、どっしりした蔵が何棟も立ち並んでいます。蔵の一つを覗いてみると、大きな樽に玉石が積み上げられ、味噌が熟成されている風景を目にすることができました。同社のパンフレット等によれば、樽内の味噌は6トンで、上に積み上げた石の重量は3トンにもなると記されています。そして、この状態で二夏二冬を越すとありますから、2年を熟成させる様です。

 このカクキューさんの工場内には、その一部を博物館風にして昔の道具等を展示しているスペースがあり楽しめたのですが、その中に昔の看板がありました。日吉丸(後の秀吉)と蜂須賀小六の矢作橋での出会いをモチーフにしたもので目を引きます。もっともこの出会いの時代には、未だ矢作橋は掛かっておらず作り話だと云うことの様です。

 昨年、この地に赴任してから、この地方では八丁味噌に限らず、すべてが赤味噌系であることを知りました。八丁味噌は見た目ほどには辛さはなく、それなりにコクがあって美味しいものと感じます。しかし、よそ者には若干くどく感じられる場面もあり、辟易してしまうこともありますが。しかし、味噌はその栄養化だけでなく制癌効果や放射能汚染にも効果があると伝わる等、日本の優れた食材の一つと思います。これからも、八丁味噌の旨さを楽しみたいと思います。 送信日時: 2005年8月14日 日曜日 22:32 6 枚







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。