私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

最近のクルマのドライバビリティに感じること

2016-03-09 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 これは、メーカー、車型を問わず、1000~1500ccくらいの小型車の多くで感じることなのだが、・・・。左右のタイトコーナと登坂が続く山道などにおいて、カーブで2、30km/hまで減速して加速に移ろるためにスロットルをガバッと踏み込むと、しばらく無反応な状態というのが続き、不快だなという現象が感じられるのである。これは、点火系で失火しているという様子でなく、例のスロットルバイワイヤーが、実スロットルを開いてくれないための様にも想像している。多くがCVTトランスミッションを搭載しているので、CVT上のラグの可能性もあるが、HVでも感じる時があるので、エンジンの制御系に起因すると睨んでいるのだが・・・。

 私がこのクルマを新車で買ったら、不具合として販売店に訴えるだろうが、「ECUプログラムの仕様として、不具合の解消はできない」と言われることを想像する。なんで、こんな不快なクルマが多く販売されてしまうのかと不思議に感じるところであるが、その背景には以下の様な問題が内在するのではないか。

 新型車を市販するための型式認定の取得にいては、JC08モードにおける台上試験で、排ガス規制の達成および燃費計測を行う。この良値を得るため、メーカーの熟練者が許される最下限の加速など、極めて繊細なスロットルコントロールを行っていることが聞こえる。つまり、ここに焦点を絞ったECUのマッピングが行われていることが想像される。その中で、モード加速を大幅に上回る加速を要求した際など、排ガスおよび燃費を悪化させないよう、恣意的にスロットルバルブの遅延動作を行う等のプログラムが組み込まれているのかもしれない。この様に、実走行において低速(低回転)からの急加速時、失速感、もたつき、大きなラグ、といった現象を感じるクルマが多い様に思えるが、いくら排ガス低減および燃費低減のためだとしても、不快なクルマが多くなったのは残念なことと思う。

 また、同じく不快な機構として、アイドルストップ機構を採用するクルマが多くなったが、中には完全に停止しないでもエンジン停止するものまでがある。減速して微速でエンジン停止し、再加速で再始動するとう、ちょっとやり過ぎという感を持たざるを得ないものまである。それと、特にトラック、バスなどで比較的大きな排気量のディーぜルエンジンは、クランキングから初爆始動時に大きな揺動(ボディー全体が揺れる様な)を生じるが、これが繰り返されるのは、乗客にとって誠に不快なのだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。