私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

醜いアヒルの子

2008-03-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 かなり以前にレクサス車等に感じることとしての記事で、最近のクルマに採用のエンジンカバーの不条理のことを記しました。今回、偶々立会先の工場で見たクラウン180系の4GRエンジン(V6、2.5リットル)ですが、安っぽいエンジンカバーに下側にあるエンジン上部は、メカニカルな美点など皆無の醜いものだと感じられます。特に樹脂製のインテークマニホールド(+サージタンク)の造作は、まったく美点もない酷い成形の製品です。各部品やハーネス等の配置も雑然としており、設計段階で何ら煮詰められたものでないことを感じます。正に醜いアヒルの子状態です。
 私は、決してエンジン本体を必要以上に飾り立てる様なことは無意味だと思います。しかし、機能を突き詰め洗練させて行った時、そこには必然的な機能美としToyota_grてのメカニカルな美しさが醸し出されるはずと(勝手に)思っています。従って、カバーの裏側に隠れれば、どうでも良しとしたかの様な、この様なエンジンを作る設計者の技術的センスを疑います。
 トヨタの名誉のために付言しますが、このGRエンジンはV6エンジンで、2.5~4.0リットルの排気量種別があります。そして、ガソリン直接噴射とポート噴射を併用し、吸排気連続可変バルブタイミングにより高出力と低燃費を両立させたエンジンです。圧縮比も10~12程度までと高めに設計されていますが、直噴エンジンであれば、プレミアム(ハイオク)ガソリンではなくレギュラーガソリン仕様にできないのかとも思いますが・・・。


最新の画像もっと見る