私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

みずほ銀トラブル続きはハードディスクだというか・・・

2021-10-09 | コラム
みずほ銀トラブル続きはハードディスクだというか・・・
 このところ度々ATMが止まるなどの不具合を繰り返していた「みずほ銀行」だが、約6年使用のハードディスクが原因だったと述べているが、信じがたいというか、本来の主因を隠す嘘が含まれている様に思える。

 およそ、コンピューターの外部記憶装置において、記憶装置はその容量だとかアクセスタイムから、ハードディスク(HDD)が使われることが多いが、これは機械部分を含む機構で、経年劣化で故障率が高まるという認識は常識なことだ。だから、サーバー機器群では、複数台以上のHDDアレイを組み合わせ、データの冗長化させることで、記憶容量をある程度犠牲にしても、アレイ中の複数台のHDDが故障しても、問題なく動作を続けられるし、問題が生じたHDDをコンピューター作動中に入れ替える(ホットスワップ)ができるRAID(レイド)という機能を採用するのが常識だろう。

 それと、およそ銀行や保険会社の預貯金データや契約データのマスターDBを管理する基幹系は、サーバークライアントにおけるものでなく、旧来からあるメインフレーム(大型コンピューター)で管理しており、そのデーターセンターは、例えば東京近郊と大阪近郊といういう様に離れた地域に、専用線を使って同時並行して駆動(ミラーリング)されていて、傷害時には一方を自動的に切り離すシステム設計がなされていると認識している。

 しかも、金融セクターにおいて、基幹系システムを運用するシステム部というのは、企業の中でもある意味最重要な部署として認識され、その管理要員などはエリートコースだし、データの安全ということを重視してコスト投入が行われている。と云うのは、このマスターDBが万が一にも破壊されると、企業の存立が危うくなる場合すらあり得ることを認識するからだ。

 みずほ銀行は、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が合併(2002年だから19年前)に合併したのだが、もしかすると旧の基幹系が未だ完全統合なされておらず、それぞれの基幹系システム間で相互にデータ連係した暫定状態というまま使い続けているのかもしれないなどと想像した。もしそうだとすると、システム全体としての複雑化を生じると共に、マシンが老朽化しているという宿命故に信頼性という要素は落ちざるを得ないのかもしれない。これは、多少はコンピューターシステムを理解するが、あくまでも素人としての思いなのではあるが・・・。

------------------------------------------------------
みずほ銀行 障害の原因はハードディスクの経年劣化
2021/10/09 テレ朝news
 みずほ銀行は8月から先月まで4回発生したシステムなどの障害について、ハードディスクの経年劣化などが原因だったと公表しました。

 みずほ銀行は8月20日に店頭での取引の一部ができなくなった障害について、データセンターのハードディスクが稼働から6年経って劣化していたことに気付かず、故障したことが原因だと明らかにしました。

 この際、バックアップシステムに切り替えようとしましたが、入力すべき追加の指示を飛ばしたため失敗しました。

 8月23日や先月8日に100台以上のATMが一時停止したケースではネットワーク機器に静電気などが生じエラーが発生した可能性が高いということです。

 再発防止のため、みずほ銀行は6年前のシステム構築に携わった富士通や当時の技術者らとの関係を強化する方針です。
https://www.youtube.com/watch?v=CKO8GFxwCnY


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。