私の思いと技術的覚え書き

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心神喪失など暴走事故

2016-02-27 | 事故と事件
 またまた、梅田で運転者突然死による暴走事故が起きた。昔から、この手の事故は後を絶たず、繰り返し起き続けている。中には、運転者がてんかんの持病持ちを隠し、恐ろしいことに大型クレーン車を運転中に心神喪失に至り、民家を押し潰したことも記憶に残るのである。

 また、心神喪失でなくとも、単なるアクセルとブレーキの踏み間違いから、最期の最期までブレーキと思い続けアクセルを(おもいっきり)踏んだまま、コンビニ店などに突入する事故も後を絶たない。

 現在、衝突安全自動ブレーキなど、結構採用車が増えてはいるが、その信頼性はまだまだとの感を持つが、果たしてこの手の事故が防げるのであろうか。

 クルマでなく鉄道車両の場合は、運転者が意識的にペダルを踏み続けていないと、制動し停止する安全装置が装着されている。類似の装置をクルマにも付けるべきなのだろうが、クルマの場合ペダルはアクセルやブレーキ(そしてMTのクラッチ)と各種に使用しているので、新たな安全ペダル追加は困難な部分もあるのだろう。しかし、例えばフットレスト部のスイッチを一定時間踏み続けないと、制動する装置などは直ぐにでも採用可能と思える。

 この手の運転者の意識レベル低下の検出は、なかなか難しい問題があるのだろう。ヘッドギヤでもして、脳波を検出しながら、異状を検出することは可能だろうが如何にも仰々しく、自家用車に装備すべきものではないだろう。しかし、乗用車レベルでも対歩行者レベルの事故となると、今回の梅田事故レベルのことが現実に生じるのだ。運動量が桁違いに大きい大型車にあっては、まずは何らかの運転者の意識レベルの監視装置が求められざるを得ないというのが私見である。


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