私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

クラウン ハイブリッド・インプレッション

2016-02-26 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 久々に最新型クラウン(しかもハイブリッド:DAA-AWS210)に乗る機会を得たので、そのインプレッションを記してみる。

 まずは、30数年前から(低速域の)静粛性では天下一品たる伝統にあったクラウンであるが、見事に引き継がれていると感じた。同じハイブリッドでも、プリウスクラスとはまるで格が違う静粛性であるし、同一プラットフォームのマークXと比べても、さらに静粛性は上を行くものである。しかし、さらに上のクラスであるレクサスLSを含め、エンジン透過音や排気騒音はそれなりにインシュレーションされ、それなりに静粛性は高いからこそ、(特に荒れた舗装路での)タイヤノイズなどが耳に付くのは、顧客の要求には際限がないことを思わざるを得ないのである。

 ところで、プリウスみたいな(エンジンとモーターの)動力分割機構を持たないが、停止時はエンジン停止で発進後程なくエンジンが始動するのは同様である。しかし、ほとんど違和感なくエンジン始動しているという感のプリウスと異なり、僅かな揺動を感じつつエンジンが始動する様は、クラウンらしからぬものと感じた次第なのだ。その理由は、2.5Lもある4気筒エンジンの起振力に起因することは違いないと思える。燃費上でフリクションロスの少ない4気筒にせざるを得ないのも判るが、やはり4気筒と6気筒では、その品格に雲泥の差があると感じるのである。但し、力感はプリウスの比ではなく、パワフルであるし、CVTトランスミッションとスロットルにほぼ同期したエンジン回転の上昇など、プリウス様のあくまでも燃費重視のクルマとは異なるものであり、その辺りは(ハイブリッドでない)普通のエンジンのフィーリングである。

 操安関係は、特に不満は感じないが、マークXに比べ角が丸くなった、ややソフトな印象だ。但し、逆にダイレクト感に掛ける印象だが、ブッシュ関係とかバネレート&ダンパー関係をややソフトに振っているためであろう。
 内装関係で、インストルメントフェーフティパットの質感などは、かなり高級感を出そうとした努力を感じるが、如何にもニセモノの木目風プリント仕上げパネル等、安く仕上げたと印象は否めない。それと空調(エアコン)の操作パネルが、カラーLCDで表示と操作を行うものであるが、表示デザインも家電製品様の安っぽく感じるし、そもそもLCDパネルだから平板で立体感がなく、高級車にはそぐわないのでないか。先代モデルで、世界初のメーターパネルにカラーLCDパネルを採用したもクラウンであったが、現行モデルでは踏襲されていない。これも、平板なパネルの表示が高級感に欠けるものであったからではないだろうか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。