私の思いと技術的覚え書き

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BMWミニのウインドレギュレター組み替え(ワイヤー単品取替)

2015-07-22 | BMWミニ
 BMWミニの左右サイドウインドを上下させるレギュレターですが、これもウィークポイントの一つです。今までに何台のMINIを組み替えたでしょうか、そこそこの台数を行って来ました。

 このウインドレギュレターですが、パンタグラフ式ではなくワイヤー式という方式で、ミニに限らずトラブルを生じるクルマは多いと感じます。今回のトラブルは、ワイヤー自体はOKですが、ワイヤーを包むチューブのエンドカラー(樹脂)が割損し、ワイヤー反力を受けたチューブがプーリー部に食い込みロックを生じているというものでした。

 さて、修理の実際ですが、必ずしも純正部品でなくても社外品もある様ですが、それでも1万ちょっとはします。ユーザーのクルマではめんどくさいことはしないで、社外品なりで作業します。しかし、今回は下取車であり、原価を上げたくないということで、なるべく安く直すというのが念頭にあります。

 今回、トラブルを生じたのは左側ですが、たまたま右側の中古部品を持っていました。左右を比べてみると、やはり左右対象となっているだけに、互換性がまるでありません。しかし、前後レールは異なりますが、ワイヤーそのものは同じものが使用されている様です。ただ、ワイヤーだけを取り替えるには、モーターと勘合する巻き上げプーリー部を分解し、組み上げなければなりません。この巻き上げプーリーにワイヤーエンドが結合され、一方を巻き上げると共に、反対側を同量を巻き戻す仕掛けになっています。ですから、この巻き上げプーリーの巻数を上手くセットしてやらないと、ワイヤー長さが足りなくて組み上げられないや、ワイヤーがだぶついてしまうということになります。しかも、この巻き上げプーリーへのワイヤーセットは、各ワイヤーエンドにあるテンションスプリング3ヶ所をある程度圧縮し、針金などで仮固定した上でないとできません。何度組んではダメで戻し、組み直しを繰り返したでしょうか。

 ほとほと嫌になったところで、ジャストOKです。早速ドアに組み込み、作動テストOKです。苦労しました。


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