私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

和色の話

2010-12-04 | コラム
 歴史物の小説が好きで読み続けている私ですが、同小説内には時々和色名が表現されており、これはどんな色だろうと思いあぐねることがあります。また、歴史小説に限らず、幼少の頃読んだ「シャーロックホームズの冒険」でも「緋色の研究」(原題:A Study in Scarlet)といのがあって、かの当時から緋色ってどんな色だろうという思い続けて来たのでした。この場合の緋色は原題の Scarlet (スカーレット)を訳者が緋色に当てはめて邦題名としたのでしょうが・・・。
 そんな、私にとっては謎のままの色であった緋色ですが、歴史小説の中では比較的多く表現される色の一つであると思います。結論としては、緋色とは深みを持った赤色(深紅色)となりましょうか。
 もう一つ、歴史小説で接する色名で蝋色(ろういろ)というのがあります。具体例としては、武士が持つ刀の鞘(さや)で、蝋色鞘(ろういろざや、ろいろざや)の拵(こしら)えで仕上げたなどと表現されています。濃紺みたいな色なのかなあなどと想像しつつ調べて見ますと、蝋色とはほぼ黒色と云ってよい色だと判ります。(純な黒とは違いがあるのでしょうが)
 さて、話しはちょっと変わりますが、晩秋を迎え町の並木などにも使われるイチョウの葉が黄色みを強め、既に落葉してしまった地域もあるでしょうし、これからの地域でも何時落葉しても不思議ではない状態と思います。このイチョウの落葉寸前の濃い黄色ですが、山吹色(やまぶきいろ)が該当するのでしょう。この色は色鉛筆などにもありますから、判り易い和色名ですが、私の好きな色の一つでもあります。


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