人の気持ちは移ろい易いもの

　今や晩秋を迎えておりますが、ことわざに「女心と秋の空」というのがあります。しかし、必ずしも女性に限らず男性でも、移ろい易いのが人の気持ちの本質であろうと感じます。
　例えば、どんなに熱意を持って愛を語り合った男女の関係も、しばらくすれば熱も冷め、新たに魅力ある異性の登場に、今までの話しはたちまち吹き飛んでしまいます。
　これは、友人同士ややビジネスの関係でも生じがちなことで、種々のトラブルの原因となっているのでしょう。だから。ビジネスで重要な事項は、契約書だとか覚え書きの取り交わしが行われるのでしょう。
　しかし、ビジネスでなく、内々の関係において約されたことが、その重要度にもよるでしょうが、ある程度あてにはならないことは、しょうがないことであろうと云うのが実感です。それは、人の根源にある移ろい易さを、自らも認めざるを得ないと思っているからです。
　でも、約束を違えるもしくは気持ちが変わったという者は、例え相手の反発が予想されたとしても、そのことを直接もしくは間接に宣する必用があるのだろうと思います。それが、違えられたり変心を受けたりした者に対する礼儀であろうと思うのですが・・・。最近、黙り込んでシカトを決め込む者が多く感じられ残念なことです。