私の思いと技術的覚え書き

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こうして戦争は開始されるのか

2017-09-04 | コラム
 今月3日正午ごろ、北朝は水爆実験に成功したらしい。第6回目に当たる今回の実験では全開より約10倍に相当する地震エネルギーが観察されたと報じられる。そして本日4日午後、新たなミサイル発射の兆候があると報じられている。

 北朝が対峙する目標は米国であろうが、まともに攻撃しようにも到底勝ち目はないのは判り過ぎる程理解しているだろう。しかし。今回のミサイルもあくまで実験目的だろうが、次々と行われる実験で信頼性を上げてきており、このまま放置できないというのが米国の判断となろう。米国、韓国、日本、中国、ロシアと周辺諸国は、カタストロフィを危惧し、制裁や忠告を重ねてきたが、一向に怯む気配を示さない。正に自殺志願者というか、やぶれかぶれの動向を示している。

 3日の核実験について、米国ではかなり強い調子で、警告を発している。そして恐れるのは、信頼性を増し核弾頭は搭載していないというものの、飛翔ミサイルが制御不能で我が国本土に落下してきたらどうなるだろうかということだ。弾頭はないながら、居住地であれば死傷者が生じるだろう。このことは、米国に同盟国が攻撃されたという大義名分を与えることになる。これを金科玉条として、大規模な反攻撃、つまり戦争に突入するのだろう。

 しかし、幾ら北朝が小さな国と云えども、300機程度の中短距離ミサイルや少数の潜水艦発車ミサイルを持っている。米国が戦争決断を下し実行したとして、それら全てを瞬時に破壊することは不可能と思える。そして、完全に追い詰められた北朝は、闇雲に韓国や米軍基地のある沖縄辺りへ向け発射し、甚大な災害が生じる。戦争は数日程度で終わるのだろうが、韓国および日本の被害も相当なものだろう。

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