10万キロ超えのクルマが性能低下しているかと問われれば、一概に云えないだろうと述べるのは、修理屋でなくてもクルマというものを知っている方の意見だろう。写真のクルマも、委託でヤフオクに出品し、昨夕引き取り来訪し納車を果たしたしたタントで、走行は12万キロだ。委託工場主も、えらく調子が良く滑らかに走ると明言していた。現在私が足車に使っている、BMWミニ(R50・約12万走行)5MTもそうだが、燃費重視でアクセルを1、2mmと僅かに踏み、5、60km/h・2千回転以下で走り、緩加減速を続けて走行をすると、燃費は14km/L程度と良好なものだ。エンジン本体のフリクションロスは、たぶん新車状態を下回る状態で廻っているのだと思える。つまり、シリンダー壁とか各メタルの角が取れ異常摩耗もなく、機械として絶妙なるクリアランスが生み出されているのかと思えるのだ。
そういう訳で、良くできた(というか当たりの良い)エンジンは一概に走行距離に左右されない耐久度を持つが、その他補機類とか、サスペンションのラバーブッシュや各ジョイント、ボデーの腐食やへたり、内装材の劣化によるガタピシ感など、これは新車より劣化するのは間違いないことだろう・・・。
しかし、昨今の直噴の吸気系や燃焼室内のカーボン堆積や、モード燃費(カタログ値)を遮二無二に向上せんがためのバイワイヤ制御によるラグ感の増大、そして停止し掛けるだけでエンジンストップし、再始動するという過剰アイドルストップといい、こういうクルマが10万キロ超で、さらに調子が良くなる要素があるのかなぁと思うところだ。
最後に、会う機会もないまま亡くなられてしまった師匠と慕う故兼坂弘氏が何度も記していたことだが、クランクのメタルは、回転中は油膜の上に浮いていて一切摩耗しない、永遠の寿命なのだと。但し、エンジン始動と停止の瞬間、クランクとメタルは接触し摩耗するのだと・・・。
そういう訳で、良くできた(というか当たりの良い)エンジンは一概に走行距離に左右されない耐久度を持つが、その他補機類とか、サスペンションのラバーブッシュや各ジョイント、ボデーの腐食やへたり、内装材の劣化によるガタピシ感など、これは新車より劣化するのは間違いないことだろう・・・。
しかし、昨今の直噴の吸気系や燃焼室内のカーボン堆積や、モード燃費(カタログ値)を遮二無二に向上せんがためのバイワイヤ制御によるラグ感の増大、そして停止し掛けるだけでエンジンストップし、再始動するという過剰アイドルストップといい、こういうクルマが10万キロ超で、さらに調子が良くなる要素があるのかなぁと思うところだ。
最後に、会う機会もないまま亡くなられてしまった師匠と慕う故兼坂弘氏が何度も記していたことだが、クランクのメタルは、回転中は油膜の上に浮いていて一切摩耗しない、永遠の寿命なのだと。但し、エンジン始動と停止の瞬間、クランクとメタルは接触し摩耗するのだと・・・。