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【書評】交通事故鑑定人S氏の事件簿 猪瀨直樹 著

2022-04-28 | 論評、書評、映画評など
【書評】交通事故鑑定人S氏の事件簿 猪瀨直樹 著
 これは図書館で見つけ借り出した本の書評だ。
 そもそも、著者が「猪瀨直樹」だから、表題が「交通事故鑑定」でなければ、まず借り出すことはあり得いないのだが、作家は気に入らないが、そもそも交通事故鑑定人のことを記す本自体が少ないことから、まず読んでみようと借り出した次第だ。これが図書館でなく、書店で有償で購入となれば、まあ金出して買うことはないだろう。

 この本は、表題はS氏と書いてあるが、本名は「鈴鹿武」氏で既に故人だ。60そこそこで病変で亡くなった方の様だが、拙人はかつての業務から現在に至る中で、ある程度知名度の高い交通事故鑑定人は把握している意識があるが「鈴鹿武」氏とは初めて聞く名だ。

 この本で猪瀨氏は鈴鹿氏のことを「べた褒め」しているのだが、どうも心底そこに惚れ込んだと云うより、猪瀨特有のそれにより自分が目立つという姿が垣間見え、相変わらずこの作家の底の浅さが見える書きぶりで平行するところだ。

 それと、鈴鹿武氏のことは今一つ判らないところがあるが、この書籍で鈴鹿氏の活動や思考を知るについて、さほどの感銘などを受けることはなく、交通事故鑑定人としてみれば、凡庸な一鑑定人としか思えなかった。つまり猪瀨氏曰く、「神にも等しい」などと云う大げさな表現とは到底思えないというのが拙人の受けた印象だ。つまり、この本は、駄本と判断できる本というのが拙人の結論となる。

 なお、この本を斜め読み読了してから、"鈴鹿武 猪瀨直樹"ワードでNetネット検索したところ、「アカマタ」なるおそらく文系のインテリが2012-2015年当りに記していたブログ文で、痛烈に猪瀨直樹のことを非難しつつ、この鈴鹿武と同じく事故鑑定では高名な林洋氏が猪瀨氏との間で騒動があり、林洋氏が「偽りのノンフィクション作家 猪瀬直樹の肖像」という痛烈な批判本までを上梓していることを知った。この内容については、長文となることもあり、別項目として感心ある方のみ下記リンクから見て欲しい。


ブログ:アカマタで、猪瀨直樹氏と事故鑑定林洋氏の応酬のこと
2022-04-28 | 論評、書評、映画評など(回顧録)
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/ecaeed10cd6efab288379e83970e3803


#交通事故鑑定人「鈴鹿武」知らないなぁ #猪瀨直樹は鼻持ちならない作家


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