私の思いと技術的覚え書き

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陸自・富士学校記念日見学記(07/07) その2

2019-07-08 | 沼津そして伊豆周辺
 最初のバスのエアコンに続いて、見れた範囲を紹介したい。
 とにかく、自己業務の関係もあり入場したのが遅くなり、予想を超える入場者で記念式典会場に近づけない。腕を目一杯上に伸ばして感で写した写真が多いが、まあなんとかまあまあの写真が切り取れたかと思う。

 1枚目は90式戦車だ。そして2枚目は同戦車の戦車長だろう。日本戦車も90以降は、主砲の自動装填装置が付き、要員は3名態勢の様だ。つまり、総ての戦車の指揮を命じる戦車長、砲の照準を司る砲手、戦車自体(クレーン車でいうところの下部走行体)を司る操縦手だ。

 90式以降、つまり90式と10("ひとまる"と呼称)式では、主砲にライフリングのないスムーズボアの滑腔砲(かっこうほう)を採用している。これで、発射初速は従来の1,000m/sを大幅に超える1,500m/s以上を確保でき、徹甲弾では数キロ先の均質圧延鋼板で40cm相当以上の貫通力を生み出すと云う。しかも、ここまで弾着速度が上がると、跳弾を意識した傾斜装甲も意味をなさないということで、自車と同等の対戦車戦や携帯用対戦車兵器RPGに対応するため、複合装甲を取り入れており、10式では更に進化しているということの様だ。

 それと、90式以降は、照準自動追尾装置が付いており、一度ロックオン操作をすれば、戦車がいかな3次元の動きをしようと、方針は自動で追尾し続けるという。つまり、敵戦車と遭遇し、危険回避のため全速力で後退転回走行中でも、ロックオンしてせいれば、何時でも発射し、撃破が可能になるというものだ。この自動照準追尾も、10式では当然バージョンアップし、より高精度化ているのだろう。

 なお、90式は大型大重量で、北海道以外では実運用が難しかった。しかし、対ソ連の脅威が薄れた現在、全国展開が可能なコンセプトとして、より小型軽量な10式が生まれたということの様だ。もっと端的に脅威を断言すれば、北方のロシアより南方および日本海沿岸の対中国および僅かに北朝鮮の脅威(対上陸作戦)に備える必要があると云うことだろう。

 しかし、こんなことを記しながら、米国下書きのお仕着せ憲法を改定することもなく放置し続けている亡国に、いざ脅威が現実化したとき(した時では既に遅くすると確信した時であろう)、祖国防衛の命令が出せるのだろうか? 大きな不安を持つところだ。このことは、北朝鮮拉致被害者総数が何名存するのか知らぬが、何も知らなかったでは澄まされないことであって、その予兆が見えた時、それなりの防衛をしていれば、ここまでの拡大は防げたはず。それと、コレア米国だったら、大きな軍事的圧力をかけ続け、奪還作戦に踏み切るだろう。

 その他写真は、レンジャーの降下や、偵察オートバイの低姿勢走行など。それと会場の隅には、万一の故障戦車など際、すみやかに除去できる様に救助車(キャタ、クレーン付き)が用意されているところも見逃せないところだ。









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