誤解を怖れず独断で切れば、ディーラーの技術力は大して高いものでなく低いものだと思っている。しかし、強みは修理関係のマニュアル(下らん内容だがデータや基準値は重要)やメーカーからの特有情報やデータ、そして専用診断機が揃い、ECUのファームウェア(組み込みソフトウェア)のバージョンアップや、新製キーの登録など、ディーラーでなくてはできない作業もあるから始末が悪い。また、同一車種を繰り返し行うことにより、そのクルマ固有のウィークポイントを把握していたり、テスト用に付け替えてみる類似車種のクルマが多いことも強みだろう。
しかし、偶にディーラーに立ち寄り、「これ何が考えられる?」みたいな質問を投げ掛けると、これ変えてダメなら、あれ変えて、それでもダメならこうする見たいな回答が多い。「何、それじゃ10万は掛かるね」みたいな返答をして、「また相談するかもしてない」と帰って、自分でそれなりに点検し、それなりの判断を持って中古部品等で解決しているのが通例だ。
もっと最悪なのがボデー修理だ。何処のディーラーでも今や内製化として、そのディーラーに数拠点のボディー修理工場を持っている。その設備は、ボデー修正機や塗装ブースなど、町の板金工場でも最上位のものを保有している。しかし、作業者の技術レベルが高い訳では決してない。当然、ユーザー希望で直るけど取り替えることはあるだろうが、技術がないがために取り替える場合が多すぎる様にしか見えない。
私見だが、ボデー修理というものは、取替部品が多いほど修理品質が向上する訳ではない。むしろ逆である場合が得てして多い。特に顕著などが、買取屋や下取り査定における事故減価だろう。ドアなどで板金跡ありならまだしも、クォーターパネル(リヤフェンダー取替ありだと完全に事故車扱いとなり、高年式高額車程、その差額は大きなものとなる。
そんなことは関係なく、部品粗利が40~50%あるディーラーは、部品を替えたがる。つまり、修理売上額の重視が酷すぎるのだ。セレットベンチ(フランス製車体修正治具)に乗せてみて、サイドフレームなど車体骨格の歪みが僅かでも確認されれば、何ら修正しようとする努力もなく、関連パネルを取り替えるのだ。しかし、モノコックボデーである事故車で、あるパネルが変形し取替が必用だとすると、その取り付け相手部位に損傷が波及している場合は得てしてある。となると、必用な引き作業(もしくは押し作業:こういう作業を粗出作業と呼ぶ)を行わないと、奥のパネルに生じた歪みは復元しないのだ。
だいたい、ディーラーの整備士で、難易度が高く定型的でない故障探求を含む整備を好み自ら挑戦しようとする気概を持ったものは少なく、定期点検や車検などといった定型的な作業を好む者が多すぎる様に思えるが如何だろうか。また、ボデー修正においても、内製工場は小ダメージを中心に行い、車体骨格の修正を伴う大ダメージを外注工場へ委託している場合まであると知ることがあり呆れるが、すべて自前で行っているディーラーはあるのだろうか。以上はまったくの私見であるが、そんなことはないという反論があるディーラー関係者の方、是非ともコメントを待っている。
※このコーナーで扱うアナログ車なんか、まずディーラーでは対応不能だろう。そして、デジタル車でも、ECU診断機に表示されるパーツを交換するしかない能がない者では、直せない(直らない)だろう。
しかし、偶にディーラーに立ち寄り、「これ何が考えられる?」みたいな質問を投げ掛けると、これ変えてダメなら、あれ変えて、それでもダメならこうする見たいな回答が多い。「何、それじゃ10万は掛かるね」みたいな返答をして、「また相談するかもしてない」と帰って、自分でそれなりに点検し、それなりの判断を持って中古部品等で解決しているのが通例だ。
もっと最悪なのがボデー修理だ。何処のディーラーでも今や内製化として、そのディーラーに数拠点のボディー修理工場を持っている。その設備は、ボデー修正機や塗装ブースなど、町の板金工場でも最上位のものを保有している。しかし、作業者の技術レベルが高い訳では決してない。当然、ユーザー希望で直るけど取り替えることはあるだろうが、技術がないがために取り替える場合が多すぎる様にしか見えない。
私見だが、ボデー修理というものは、取替部品が多いほど修理品質が向上する訳ではない。むしろ逆である場合が得てして多い。特に顕著などが、買取屋や下取り査定における事故減価だろう。ドアなどで板金跡ありならまだしも、クォーターパネル(リヤフェンダー取替ありだと完全に事故車扱いとなり、高年式高額車程、その差額は大きなものとなる。
そんなことは関係なく、部品粗利が40~50%あるディーラーは、部品を替えたがる。つまり、修理売上額の重視が酷すぎるのだ。セレットベンチ(フランス製車体修正治具)に乗せてみて、サイドフレームなど車体骨格の歪みが僅かでも確認されれば、何ら修正しようとする努力もなく、関連パネルを取り替えるのだ。しかし、モノコックボデーである事故車で、あるパネルが変形し取替が必用だとすると、その取り付け相手部位に損傷が波及している場合は得てしてある。となると、必用な引き作業(もしくは押し作業:こういう作業を粗出作業と呼ぶ)を行わないと、奥のパネルに生じた歪みは復元しないのだ。
だいたい、ディーラーの整備士で、難易度が高く定型的でない故障探求を含む整備を好み自ら挑戦しようとする気概を持ったものは少なく、定期点検や車検などといった定型的な作業を好む者が多すぎる様に思えるが如何だろうか。また、ボデー修正においても、内製工場は小ダメージを中心に行い、車体骨格の修正を伴う大ダメージを外注工場へ委託している場合まであると知ることがあり呆れるが、すべて自前で行っているディーラーはあるのだろうか。以上はまったくの私見であるが、そんなことはないという反論があるディーラー関係者の方、是非ともコメントを待っている。
※このコーナーで扱うアナログ車なんか、まずディーラーでは対応不能だろう。そして、デジタル車でも、ECU診断機に表示されるパーツを交換するしかない能がない者では、直せない(直らない)だろう。