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直列やV6、V8っていうのは良く聞くが、星形エンジンとは何ぞや?と思う方もいるかもしれません。
第2次正解大戦まで使用されていた航空機用レシプロエンジン(米国シャーマン戦車の一部にも使用)されていたエンジン形式です。クランク軸に各シリンダーが放射状に取り付いているというエンジン形式です。
日本の代表的な戦闘機「ゼロ戦」の場合、前側7気筒、後側7気筒の二重星形14気筒で、もちろん空冷式、吸排気弁駆動はプッシュロッドを使用したいわゆるOHVという構成です。
ゼロ戦に搭載の「栄21型」(中島航機製)では、ボア×ストローク、130×150mmで14気筒だから総排気量28Lにもなります。スーパーチャージャー付きで出力1,100ps近いが、その回転数は3,000rpmにも満たないというディーゼルエンジン並のガソリンエンジンです。もっとも、130mmという大径ボアででは、火炎伝播の遅延も大きくなりがちだし、ツインスパークプラグで対策しようが、幾ら高アンチノックなガソリンを使用しても、なかなかデトネーション(異常燃焼)も問題をクリアーするのは困難だったでしょう。ちなみに「栄21型」の圧縮比は7.0位と、現用直噴ターボの10.0には遠く及ばない低圧縮比のものだった様です。
ところで、星形エンジンのクランクとコンロッドの関係はどうなっているのかということですが、1本の主コンロッドに対し、円周放射状に副コンロッドは配置されるという比較的シンプルな構成です。
ゼロ戦のこと
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