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岐阜・0811 東海環状自動車道で正面衝突

2022-08-12 | 事故と事件
岐阜・0811 東海環状自動車道で正面衝突
 8/11夕刻前、岐阜県富加町の東海環状自動車道の対面交通区間においてアルファードとプリウス50の正面衝突事故が報じられている。

 事故はJNCAPの衝突テストにおけるオフセットバリア(40%offset)の様相だが、該当バリア試験が対剛体壁への速度55km/hだが、これは対向車同士の衝突であり、車両重量が同一なら対剛体壁衝突速度(バリア換算速度)も同一となるが、アルファードが約2.0トン、プリウス50が約1.5トンと1.3:1程度と車重差があることと、双方の運動量(m・v)を考慮して眺めなければならないだろう。

 何れにしても、JNCAPのオフセット試験では、時速55km/hで十分運転者や搭乗者は生存し得る評価を飢えているのだが、これが倍近い100km/hとなると車体変型も大きく、死亡者が出ても不思議ではないだろう。

 それと、オフセット衝突、つまり偏心衝突であるから、衝突により双方車両は運転席側同士を衝突させているが、時計回りに回転力を生み出していることもある。

 この報道動画から切り取った画像を見ると、アルファード側は自車線のかなり左側方に寄って停止しており、自車左後部を道路最外側の外壁に接触させている。なお、アルファードの衝突後の偏向角はおよそ45°程度と見えるが側壁で止められた要素もあるのかもしれない。また、あくまで画像から視覚的な感覚で計測した訳ではないが、アルファードのインストルメントパネル(計器板)位置は0.2mほども後退している様に見えるほど車体変型が生じている。

 一方、プリウス50だが、やはり右前部は大きく損傷しており、車体変型もアルファードと大きいほどにも見える。このプリウスの衝突後の偏向角は135°程度にも達していることと、その停止位置はアルファード側車線に車両前部は位置している。

 しかし、この事故だが双方速度が仮に100km/hだったとしt、衝突後の停止位置が2mほどしか離れていない。つまり、衝突によりボデーは大変形を起こしたのだが、それはほぼ塑性変形であり、小さな反発力しかないことが見て取れる事故だ。

 ここからはあくまで私見だが、双方の衝突後の位置関係などから、センターオーバーしていたのはプルウス50だろう。しかも、重量比で1.3:1ほどプリウスが軽いのだが、運動量(m・v)としては、プリウスの方が大きかった様に見えてしまう。つまり、速度がプリウスの方が速く、アルファードを数メートル押し戻している様に見える。






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対面通行の高速道路で“正面衝突”か…東海環状自動車道で車2台が衝突し5人ケガ 心肺停止の人もいる模様
東海テレビ 8/11(木) 21:05配信
ソースURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/ad7dd13476c4f5bc3d8a9c695cb2d34e1d4ad884
 岐阜県富加町の東海環状自動車道で11日午後、乗用車2台が衝突しました。5人がケガをして搬送され、心肺停止の人もいるとみられています。

 警察などによりますと、11日午後5時すぎ、岐阜県富加町の東海環状自動車道・富加関IC付近で、乗用車2台が衝突しました。

 この事故で5人がケガをして病院に搬送されました。ケガの程度は分かっていませんが、心肺停止の人もいるとみられています。

 現場は片側1車線の対面通行で、現場の状況から2台は正面衝突したとみられています。

 この事故の影響で、東海環状自動車道は美濃関JCTから富加関ICの間で通行止めとなっています。


#岐阜・0811 東海環状自動車道で正面衝突


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