今回、BMW320i(E46型)のストレート6エンジン車(M54エンジンと呼ぶらしいです)で、エンジン付近からキュ、キュという様な異音を生じるというトラブルを修理することになったのでした。音の様子から、ベルト系がスリップしており、原因はアイドラプーリーのベアリングではないかと想定しながらベルトの取り外しを行いました。
原因は想像通り、2つ付くアイドラプーリー(一方はテンショナ付き)の上側のベアリングが手で回せない程、ほとんどロックしていました。新品部品をディーラーで調達し、再度ベルトの取り付けに掛かりました。ところが、ここで思わぬトラブル発生です。該当ベルトはサーペンタインベルトシステムと呼ばれる、1本のベルトで多数の補機を駆動するものですが、ベルトはくねぐねと各補機のプーリーとベルト背面をアイドラプーリー間を通過しているのですが、組み付けてもベルト張力がまるでないのです。
これは、ベルトの通し方が間違っているなと思い、何度か通し方を変えてみましたが、やはりダメです。ベルトが伸びてしまったのか等と思いましたが、そもそも最初は十分ベルト張力はありましたから、そんなことはあり得ません。ここで、暗くなって来たこともあり当日の修理を断念し、翌日の修理継続となりました。
さて、翌日の修理再開では、そもそもエンジンとラジエーターの間隔が狭く、工具の使用もままならないという整備性の悪さを少しでも良くしたいとの思いから、ちょっと面倒ですが以下の作業をまず行いました。まず、クーリングファンとシュラウドを取り(同時でないと上に引き抜けません)、さらに冷却水をちょっと抜きアッパーポースのエンジン側(ワンタッチクリップなので楽に取れます)を抜き取りました。これで、上部からの見通しも随分と良くなり、工具の使用も楽になりました。
さて、ベルトの通し方として考えられるパターンを改めてじっくり考えながら試してみました。アイドラプーリーは平面で、ベルトの背面が当たるという前提で考えると、3つの通し方がある様です。そして、3番目に試した通し方が正解でした。これで十分にベルト張力は出て、テンショナーがしっかりと働いていることを確認しました。
※参考までに該当エンジンのベルト付近の写真と、ベルト駆動図を載せておきます。
※図の赤線は正規のベルト通路。青線は当初間違えた通し方。
原因は想像通り、2つ付くアイドラプーリー(一方はテンショナ付き)の上側のベアリングが手で回せない程、ほとんどロックしていました。新品部品をディーラーで調達し、再度ベルトの取り付けに掛かりました。ところが、ここで思わぬトラブル発生です。該当ベルトはサーペンタインベルトシステムと呼ばれる、1本のベルトで多数の補機を駆動するものですが、ベルトはくねぐねと各補機のプーリーとベルト背面をアイドラプーリー間を通過しているのですが、組み付けてもベルト張力がまるでないのです。
これは、ベルトの通し方が間違っているなと思い、何度か通し方を変えてみましたが、やはりダメです。ベルトが伸びてしまったのか等と思いましたが、そもそも最初は十分ベルト張力はありましたから、そんなことはあり得ません。ここで、暗くなって来たこともあり当日の修理を断念し、翌日の修理継続となりました。
さて、翌日の修理再開では、そもそもエンジンとラジエーターの間隔が狭く、工具の使用もままならないという整備性の悪さを少しでも良くしたいとの思いから、ちょっと面倒ですが以下の作業をまず行いました。まず、クーリングファンとシュラウドを取り(同時でないと上に引き抜けません)、さらに冷却水をちょっと抜きアッパーポースのエンジン側(ワンタッチクリップなので楽に取れます)を抜き取りました。これで、上部からの見通しも随分と良くなり、工具の使用も楽になりました。
さて、ベルトの通し方として考えられるパターンを改めてじっくり考えながら試してみました。アイドラプーリーは平面で、ベルトの背面が当たるという前提で考えると、3つの通し方がある様です。そして、3番目に試した通し方が正解でした。これで十分にベルト張力は出て、テンショナーがしっかりと働いていることを確認しました。
※参考までに該当エンジンのベルト付近の写真と、ベルト駆動図を載せておきます。
※図の赤線は正規のベルト通路。青線は当初間違えた通し方。