最近経験した出来事ですが、板金修理を完了したあるクルマを運転した際のことです。ハンドルを右一杯に切ろうとするとギューという僅かな音と抵抗感を感じたのです。これはヤバイなと、それ以上無理して切るのを止め早急に以下の作業を行ったのでした。
ここまで読んで整備経験者ならお判りの通りだろうと思いますが、原因はエアバック用スパイラルケーブルのセンタリング位置の不良なのです。運転席用エアバックは、ステアリングの回転に伴う電気的接続を確実に保障するため、スパイラルケーブルというステアリングのロックツウロック回転を十分吸収できる回転範囲を持っていますが、いずれにしても限界はあります。そこで、ステアリングホイールを取り付ける際は、スパイラルケーブルのセンター位置を確認して取り付ける必要があるのです。
具体的には、ステアリングホイールを直進位置にして取り外し、その状態でスパイラルケーブルをロックツウロックまで回し、エンド位置から半分の回転まで戻せば、そこがスパイラルケーブルのセンター位置となるのです。それが今回は、センター位置未確認のままステアリングホイールが取り付けられてしまったということでしょう。エアバックが装備されるようになってから既に20年程を経ていますが、未だに(こんなことを記すと怒られてしまうかもしれませんが)いくら腕の良い板金屋さんでも根っからの板金屋さんは、こんなところにもメカ的な弱さがあるな等と感じてしまいました。
それにしても、無理してステアリングを切って、スパイラルケーブルを切断させずに済んだのは幸いでした。もし、ケーブル切断となれば、ケーブル部品価格は万単位で要するでしょう。また、運転席エアバック回路オープンの異常をECUが検出し、エアバックランプが点灯しっぱなしになり、そのリセット費用までを要したことでしょう。
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ここまで読んで整備経験者ならお判りの通りだろうと思いますが、原因はエアバック用スパイラルケーブルのセンタリング位置の不良なのです。運転席用エアバックは、ステアリングの回転に伴う電気的接続を確実に保障するため、スパイラルケーブルというステアリングのロックツウロック回転を十分吸収できる回転範囲を持っていますが、いずれにしても限界はあります。そこで、ステアリングホイールを取り付ける際は、スパイラルケーブルのセンター位置を確認して取り付ける必要があるのです。
具体的には、ステアリングホイールを直進位置にして取り外し、その状態でスパイラルケーブルをロックツウロックまで回し、エンド位置から半分の回転まで戻せば、そこがスパイラルケーブルのセンター位置となるのです。それが今回は、センター位置未確認のままステアリングホイールが取り付けられてしまったということでしょう。エアバックが装備されるようになってから既に20年程を経ていますが、未だに(こんなことを記すと怒られてしまうかもしれませんが)いくら腕の良い板金屋さんでも根っからの板金屋さんは、こんなところにもメカ的な弱さがあるな等と感じてしまいました。
それにしても、無理してステアリングを切って、スパイラルケーブルを切断させずに済んだのは幸いでした。もし、ケーブル切断となれば、ケーブル部品価格は万単位で要するでしょう。また、運転席エアバック回路オープンの異常をECUが検出し、エアバックランプが点灯しっぱなしになり、そのリセット費用までを要したことでしょう。
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