私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

可愛いいクルマの減少

2017-02-15 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 最近思うのが表題のことなのだ。何故か、エラが張ったというべきか、つんとしシャープでエッジの効いたラインのクルマが増えた様に感じている。私だけのことであろうか。アナログ旧車で、特にイギリス車なんかは、ちょっと可愛いクルマは多かったし、イタリア車は可愛くおしゃれという感じのクルマも多かった。

 ビートルだとかミニだとか、リバイバル車あるが、既に2代目以降とモデルチェンジを経ている。当初から、オリジナルの持っていたデザインエッセンスを取り入れつつ、らしい雰囲気を作って来て、それなりに現行型まで経ている訳だ。しかし、モデルチェンジする都度、オリジナルの可愛さは低下している様に思うのは私だけか。

 その一番の理由として上げられるのが、ボデーサイズとして拡幅化が上げられるだろう。やっぱり可愛らしさの前提に、小型であることと無縁でないだろう。では、何故拡幅化するかといえば、NCAP評価(特にサイドポールインパクトテスト)なんだろうと想像する。車体をスライド板上で動かし鋼製ポールに運転車頭部付近を衝突させる厳しい評価だ。最悪の場合は、頭部にポールが直接接触することになり、即死相等のHIC値となる。従って、ルーフエアバッグやサイドエアバッグの装着を前提としても、運転車頭部と車体外側までの間隔をなるべく大きく取りたいことから、拡幅ボデーとなるという訳だろう。

 我が国の軽なんかは、欧米に輸出してないから比較検討されないが、もし比較検討していたら、かなりのマイナス評価とならざるを得ないのではないだろうか。しかし、税金などの見直しもあり軽自動車の人気にも陰りが出ているが、街中で、そして狭い昔の住宅地等の極細路で軽自動車の利便性は確かにある。現実に軽しか通れない道は、全国にあるはずだ。最近の排気量は小さくとも拡幅化で3ナンバー化し、車庫に入らない(入っても出入りできない)など、困っているユーザーも多いだろう。安全性を軽視しろとも、日本専用ボデーを作って対応するのはコスト的に不可能なのは理解するが、なんとかならんものか。この問題、欧州でも日本同様に狭い道は多いはずであり、悩んでいる人々は多いのではないだろうか。


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