私の思いと技術的覚え書き

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IIHS微少オフセット試験

2016-06-20 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 YouTube にて久方ぶりにオフセットバリアテスト試験を眺めた。オフセットバリア試験というと、一般的には運転席側の40%をバリアに衝突させて行われるもので、主に車体の変形度合い(生存空間の確保など)を検証するものだ。ところが、今回のIIHS・微少オフセットは運転席側の25%を40マイル(64km/h)で衝突させるもので、通常オフセットでは★5つのクルマがワーストにもなり得るのだ。

 試験映像を見ていると、このテストの凄まじさが理解できる。前輪はもぎ取れ、Aピラーの後退はものすごく、従ってフロントドアの変形も大きい。中にはBピラーからリヤドアの変形におよぶクルマもある。Aピラーの変形しやすいクルマでは、衝突の瞬間の変形で衝撃を受け止めきれず、擦り抜けていることが目て取れる。しかし、Goodなクルマでは、Aピラーの変形もそれ程大きくなく、従ってフロントドアの変形も前端下方の一部の範囲に留まっている。

 なお、オフセット量が小さいことから、入力角度は相対的に衝突部位外側に向くが、開いたエアバッグに運転者頭部は受け止められず、フロントピラー側に外れてしまう事例が目立つ。これではHIC値は跳ね上がらざるを得ないだろう。

 本試験は、電柱とか構築物角に衝突を想定したものと云うが、リアルワールドでは、対クルマ同士でも時々見られるものだ、互いの前輪同士が衝突する、僅か20cm程度のオフセット事故だ。

IIHS スモールオフセット試験
https://www.youtube.com/watch?v=7kideF8bkg
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