私の思いと技術的覚え書き

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TV放送の未来

2021-02-01 | コラム
 たまたま図書館で「4K、8K、スマートテレビのゆくえ」なる書籍を借り出しだした。この内容について、今更知ったことを含め、著者が書いている思いとはまるでことなるだろう私見を書き留めたい。

 まず、今更知るところだが、4Kとか8Kという言葉は一応既知であり、画面の解像度が4Kは3840×2160、8Kは7680×4320にもなると云うことは一応知っていた。ここで、今までのHD(ハイビジョン)なるものは1920×1080だと承知していたが、自己のイメージ認識としては従来のHDが1Kで、4Kとはその4倍の解像度なのかと思っていたところだが、従来のHDは2Kと云うことになると云うことだ。つまり、横方向の解像度(1920、3840、7680のそれぞれが)が、K(1000)に相当して近似したことをもっての、4Kや8Kと呼んでいることを今更認識した。

 ところで、この10年近くTVを見ることは、ほぼ皆無となったが、一方従来のTVを見ていた時代よりも数倍の時間、毎日PCモニター(画面)の前にいる時間が増えた。こんな中で、最近はPCモニターも4Kなる規格の製品が増えつつあり、現在の1920×1200(WUXGA)で使用しているのだが、4Kモニターにしたいなとは思い始めているのだが、高解像度になるほど、画面に表示出来る情報量は増えるが、文字が小さくなりすぎるなどのこともあり、画面サイズが一定のサイズが必用だと認識している。ここで、TV用の50インチ4Kモニターを使用すればいいじゃないかという意見もあるだろうが、PCという比較的画面に近づいて(私の場合は50cm前後だろうか)操作を行うモニターについて、50インチみたいな大画面モニターを使用したとすれば、視野の限界から視線移動が大きくなり過ぎて使いにくいことは明白だろう。一方、現状の27インチ程度の画面だと、4K表示にすると、文字が小さくなり過ぎるという意見もあることを知る。そうなると4Kモニターにするなら、30インチ程度がベストなのかと思い始めているのだが、現時点で30インチ・4Kモニターが皆無ではないようだが、選択肢が少ない状態だとか、価格が割高という判断をしているのだ。この問題は、何れ解決するだろうが、表示方式がISPだとかミニLEDだとか、種別も色々あり、迷うところも生じている。

 それと表題にあるスマートTVだが、これは端的にインターネットに接続できるTVを指すだけのことの様だ。単にそれだけのことなら、地デジに対応した拙宅の見もしない10年前のTVでも対応しているし、そもそもHDMI端子が付いているTVであれば、アマゾンのファイアスティックとかの外部機器を接続すれば、ほぼ同等のことができることで、何がスマートなのか売らんかなの宣伝文句じゃないかというのが私見だ。何れにしても、私の趣向としてはTVの前に座りコンテンツの視聴をメインとするより、それらそれらNetコンテンツやDVDとかBDドライブの映画などを見ながら、併せてブログの文書入力とか、Net検索で探索をすると、複合的な作業をするのがほぼ常の姿だから、やはりPC中心の利用からは離れられないと思える。

 さて、今回知るところだが、4Kの放送は地デジでは技術的には行えないこともない様だが、情報量が増え伝送帯域の問題もあり現状地デジとしては行われておらず、BSもしくはNETを通じたストリーミング配信に限られている様だ。また、8kについては、NHKだけが規格作りを行ったもので、現状放映しているものはBSでNHK・8Kの1局に限られているということだ。また、4KまでのBD再生メディアのコンテンツは増えつつある様だが、(Kに対応したBDメディアは現状ない。

 そもそも8Kに対応するイメージセンサーは、比較的高価なデジカメ用として開発販売されている様だが、動画用には8K対応RGB3枚を組み合わせた数千万円する放送事業者用のプロ用機器と云うことだ。また、デジカメなども、ミラーレスなども含め年々高解像度のイメージセンサーは発展しつつあり、8K以上の高解像度にまで対応したイメージセンサーを採用している製品も出始めている。

 ここからは私見が相当含まれ、個々人で意見が異なることを承知で記すものだが、そもそも私はDVDとBD(2K&4K)メディアの両方が納められたメディアコンテンツを購入しようと選択する場合、DVDメディアコンテンツを選択して来た。BDメディアコンテンツをまったく購入していない訳ではないが、DVDコンテンツがない場合に、止むなく選択して来たというところだろうか。この理由だが、次の様な理由を感じるからである。
・たしかに見比べればBDメディアの方が確かに解像度が高いことは、その字幕のクッキリさなどで確かだが、コンテンツそのもので感激する程の画面の綺麗さを感じることは極めて少ない。
・高解像度=高分解能であることは確かだが、イメージセンサーに色域忠実度など、解像度が高いほど、必ずしも写した画質が良い訳ではないことは確かだ。例えば、スマホも年々イメージセンサーは高解像度化なされており、昔のデジカメ一眼レフを上廻るものもある。しかし、一般的に云って、その描写品質はイメージセンサーの高画素化がすべてを決めている訳ではないことは確かだろう。一眼レフなど優秀なレンズと組み合わされて、高画素イメージセンサーの能力が発揮できるというものだろう。
・これは地デジなどの放送波の視聴でも感じるところだが、視聴の開始に伴うタイムラグ(いわゆる前処理(キャリブレーションタイム)が異様に長く感じられ、云って見ればレスポンスというかクイック動作に欠ける傾向を感じる。この理由は想像だが、メディアの放送もしくは格納されたデータが、データ量をなるべく削減し、放送波の場合だと占有帯域を縮小したり、いわゆる複製を不可能もしくは制限する目的で暗号化の処理が行われていることに起因するのだろう。つまり、圧縮データの展開とか暗号化の解除する事前準備としてのタイムラグが生じるのだろう。ちなみに、BS放送では、従来のアナログ放送でも、衛星のトランスポンダからの反射波を経由するため地上波とはタイムラグが生じており、端的には時報などで顕著に確かめられたが、現在のデジタル化された地デジでは、例え地上波で伝送経路として差は生じないにも関わらず、時報などにおいて、従来のBSアナログより誤差は拡大してしまう。


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