私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

踏切事故

2013-04-17 | 事故と事件
 踏切事故は、踏切がある限り根絶は難しい問題なのだろうと感じます。しかし、今年2月に兵庫県下の踏切で生じた大型車載車後部と列車の接触事故では、踏切が駅に近かったこともあり、脱線した列車がホームに乗り上げ、多数の負傷者を生じたことは記憶に残るところです。

 事故原因は車載車前方が信号渋滞で完全に車体が踏切を横断しきれないにも関わらす踏切内に侵入し、車体後部が踏み切り内に残ってしまったのが原因の様です。不幸だったのは、それぞれの車体の重量差から想定し、単なる衝突事故だけであれば、列車が車載車をはじき飛ばす程度で済んだのでしょうが、列車は脱線し制動も不可能なまま、近接した駅ホームに乗り上げるに至り、多数の負傷者を生じたものです。

 しかし、車載車運転者は信号が早期に変わるだろうという安易な見込み運転を行い、全長10m近くの大型車後部を踏み切り内に残して停車させた結果は重大です。死者こそ出なかったものの負傷者多数を生じさせ、物的損害としても鉄道車両の修理費は極めて高額となることが経験されており、鉄道事故による休車損害等の間接的損害も相当な高額となるだろうと想定されるからです。そして、何よりも金銭的な問題はともかくとし、鉄道という公共交通機関に麻痺を生じさせ、多数の利用者に不自由を生じさせた罪は重いと思うところです。



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