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この衝突評価が車幅を増やした!

2019-08-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 愚人の過去記事で「クルマの安全性評価のこと」(その1、2、3)を記していますが、その2で記したサイドインパクトテスト、中でもポールテストという新たな項目が車幅を増やした要因だろうと想像しています。

 ポールテストは、スライドする板の上に被テスト車両を乗せ、電柱を模した約30cm径ほどの垂直鋼管に磁束29km/hで運転席頭部をぶつけて評価するというムチャクチャ厳しいものです。

 この評価で、ヘッドエアバッグ(カーテンエアバック)なしですと、テストで頭部が直接鋼管とぶつかり即死の状態になります。実際の評価では、人を模すダミーの頭部にはXYZ3軸加速度センサーを内蔵してあり、3軸の加速度でHIC(頭部障害値)というのを算出しているそうです。このHIC値が1000は脳震盪を起こす値、3000で即死の値だと聞きます。ヘッドエアバックがなく、頭部と鋼管が直接接触している様なケースでは、HICは7、8千を超えている様です。

 この2007年の記事から12年を経た現在ですが、サイドエアバッックおよびヘッドエアバック標準装備のクルマは著しく増えると共に、各車が全長は変わらず全幅だけが増え、肥大化してしまうという変化をしたのです。

 しかし、カローラやシビックまで3ナンバーとなると、狭い道で、狭い車庫で、困っている方も多いと感じます。

クルマの安全性評価のこと(その2) 2007-10-08
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/eb05501d23418c95cba4eff7220b472f

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