私の思いと技術的覚え書き

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名古屋鉄道ガードに観光バスルーフが接触して立ち往生

2023-04-13 | 事故と事件
名古屋鉄道ガードに観光バスルーフが接触して立ち往生
 4/11の18:40頃、名古屋市の「ささしまライブ」近くの鉄道ガードを通過しようとした大型観光バスがルーフをガードに接触させて立ち往生した動画がYoutubeで公開されている。


「もうムリだって!」名古屋駅前で鉄道の高架下でバスがまさかの立ち往生 窓ガラスがバリバリに割れた…
https://www.youtube.com/shorts/yQCafia-BOI

 この動画で「ムリだって!」と撮影者が繰り返し云っているのは、最初にガードに接触して動けないなくなった後、繰り返し前に行こうとして何度もガリガリとルーフを擦りつけて立ち往生する姿を見て発した言葉だ。この動画をみて、この運転手は「アホ」かとしか思えない。つまり、前進で当たったことを認知したら、後退することを通常するのが当然だが、ムリヤリ前進を繰り返すとはおよそプロのドライバーとは思えない。

 動画はガードへの衝突で立ち往生しつつ、バスが僅かに前後しつつ繰り返しガードに衝突する姿しか写していないが、ガードへ進入するバスの角度などから、ガード直前の道路から左折してガードへ進入したと想定できる。GoogleMAPで見ると、該当のガードは地上高3.8m表示があり、ハイデッカーバスだとしても車両制限令(12x2.5x3.8各m)の中で製造されているので、通過できそうにも思えるのだが、左折つまり左旋回で右側にロールしており、バスの左側が持ち上がることで、今回の衝突が生じた様にも想像できる。この様な、ガード下で旋回ロールで、定格高さを超え、ガードに衝突させている姿は、バスに限らず大型コンテナトレーラーなどでも過去に知見している。

 なお、ロール運動で接触させても一度ルーフの接触部が変型して噛み込んでしまうと、ロール角が戻れず前後とも動けなくこともあり得そうだ。今回の場合は、前進はさらにルーフ変型を押し広げることになるから、到底不可能であり、多少の抵抗があろうが後退すべきであったろう。どうやって、解決したのかまでは記録されていないが、バスの場合はニーリング機能(車両前部を下げる機能)があるので、これで前部を下げ、後は後輪のタイヤエアー圧を下げてやれば、何とか脱出できる様に思えるのだが・・・。


 参考までに、該当車の車種は私は良く判らないが、Netコメントでは、ガーラSHD/GHDと記してあるのがあった。これで、スーパーハイデッカー仕様であれば諸元値としては高さ3.6mであり、通過できそうなものだが、先に記した通り旋回でのロールとか、前後の路面凹凸や路面傾斜による車体の有効高さにより当り得る場合もあるのだろう。



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