私の思いと技術的覚え書き

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改めて企業コンプライアンスを想う

2009-03-06 | コラム

 最近の報道で、ホンダ社内のセクハラ・パワハラ上司疑惑のことや、オリンパスの内部告発を行った社員が不当に冷遇されている冷遇されているという疑惑のことが報じられています。

 このオリンパスの内部告発の件は、昨今では多くの企業で行われいる社内ヘルプラインを介した内部告発だった様ですが、告発内容は速やかに処理はなされたが、その後の告発者を同一上司管理下の別部署に配置転換し、人事評価も不当に低く行っていると訴えているものの様です。

 私は、この記事を見て思い当たるのですが、私自身が社内ヘルプラインにおいて、都合5件のコンプライアンスもしくは企業モラルに反するのではないかと訴えた際のことなのです。

 この5回の訴えの詳細は、ここでは省略しますが、主なものとしては、残業時間の運用として、労基法に反する労使合意がなされ運用されている実態であるとか、社内重大事故が発し、それが認知されたのにも関わらず自らの送別懇親会の酒宴の場にいた担当上司のモラル違反とか、個別利用のパソコンのパスワードの報告を求めることの異常さ等です。

 オリンパスの場合も同様だと想いますが、社内ヘルプラインとは、形だけは中立的な第三者となる様な弁護士事務所を窓口にしているのだと思います。しかし、あくまでもクライアント(依頼者)は企業な訳であって、私の場合では、対応して戴いた弁護士に中立性を感じることはまったくなかったというのが偽らざる実感なのです。

 例えば、先に上げた、残業時間のことなんかでは、私の指摘を肯定しないまま、現在労使協議中ですからと返事をするのです。また、重大事故の酒席上司の件では、酒を飲まないで(酒席で)待機していたのだと、まったく呆れた返事をするのです。さらに、パスワードの件では、企業には個人のパソコンの中身を見る権利があるというは理解されることですが、だからパスワードの報告は妥当だと記してくるのであって、おまけに従わないなら処罰を受ける可能性がありますと恫喝的な文言まで記してくるのです。

 何れにしても、社内ヘルプライン等の内部告発窓口というのは、外部に対して単にその様な形を作ったということと、ある意味では社外への内部告発を防ぐための企業のまやかしの窓口であるというのが実態なのだと感じています。従いまして、内部告発をしようとする方は、マスコミ等の社外へ行われるのが最善の手段であることを強く明記しておきます。




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