私の思いと技術的覚え書き

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08/02 首都高湾岸線(川崎市)でのポルシェ追突事故

2020-08-02 | 事故と事件
 今朝(8/2)のAM8頃のことらしいが、首都高速湾岸線の川崎市内で、前方のトヨタbBにポルシェ911GT2RSがかなりの速度差を持って追突する事故が報じられているので、書き留めておきたい。

 なお、本事故で被突を受けたbBの乗員の内、女性1名が車外に放出され死亡、運転の男性1名も死亡したとのことだ。
 現状、Netで得られた写真だと、bBは右後部を中心に大きく圧壊損傷されている他、右前輪が大きく後退し右ステアが明らかに限界を超えているのが判る。(反対車線の動画より切り取った画像より)このことから、車外に放出されてしまった女性は後部座席に居たのではないかと思える。一方、運転席そのものは、後方からの圧壊による破壊は免れている様だし、右前部の比較的低い入力(たぶんガードレールか)でも、タイヤは後退しているが、運転席そのものの圧壊は少ない様に見える。この事故で死ぬのかといささか疑問を感じる。
 一方、追突したポルシェの方だが、左前部にそこそこの損傷があるが、bBの右後部と比べ少ない程度に見えてしまう。ただ、乗用車の場合、車両前部は自らの衝突に備え剛性を高めているが、車両後部は被突事故を想定することもあるが、車体の軽量化だとかコストも考慮し、ある程度剛性を低めている場合が多々ある。なお、ポルシェの方も、右後部付近にそれ程大きくはないが別損傷が生じている様だ。
 以上の様なそれぞれの車体の損傷状態から、追突事故後、それぞれの車両は左廻りのスピン状態で推移し、現場上空写真の位置で停止したのだろう。

 しかし、もしbBが停止していたとして、画像から読み取れる程度の相手車の速度は50km/h以下とは到底経験上から思えない。実際にはbBとポルシェは同一方向へ走行中であって、仮にbBが80km/hで走行中とすれば、ポルシェに大幅な速度超過があったことを予見せざるを得ない。

 それと、あくまでも想像だが、事故現場の道路は3車線だが、事故時に双方車は最右車線(追越レーン)を走行していたと思える。というのは、でなければポルシェが追突を予見したとき、右にステアリング操作で回避できたと思えるからだ。さらに被突を受ける直前、bBは左に転蛇を開始し車線を移動しようと仕掛けたところだったのではないか。それをポルシェは、急追することの傲慢さでどくものだと思い見込んで減速のタイミングを遅れさしめたのか。しかし、哀れなのは被害者2人で、無念な死であったことを悔やむ。一方ポルシェの方は、911シリーズでもスペシャルなGT2RSという四千万以上する車種の様だ。過失致死傷罪だから、交通刑務所行きとなるだろうが、悔やんで後悔する時を過ごし反省してもらいたい。なお、こういう高価なクルマだからこそ、対人対物は無制限で保険加入は当然として、車両保険にも加入していることだろう。加入保険会社も、この報道で気付いた者は相当な保険金を覚悟していることだろう。
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ポルシェに追突され、車の男女死亡…首都高湾岸線 8/2(日) 14:11配信 読売新聞オンライン
 2日午前8時15分頃、川崎市川崎区扇島の首都高湾岸線下り線で、男女2人が乗った乗用車に後続の車が追突した。追突された車を運転していた男性と、同乗の女性が病院に搬送されたが死亡した。

 神奈川県警高速隊は、後続のポルシェを運転していた東京都江戸川区南葛西、会社役員彦田嘉之容疑者(50)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、同致死に容疑を切り替えて調べている。

 追突した車に乗っていた彦田容疑者の息子も腹を打撲。高速隊は、死亡した2人の身元を確認している。

 現場は3車線の見通しのいい直線道路。首都高湾岸線下り線は午後1時現在、通行止めとなっている。
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