米国のビックスリーの没落だけでなく世界中の自動車メーカーが悲鳴を上げている様です。まあ、何れにせよアメリカのビックスリーはお終いでしょう。
ところで、過去に興世を誇った自動車大国に英国があります。ロールスロイス、アストンマーチン、ジャガー、モーリス、ランドローバー、MG、トライアンフ等々、総て解体されてしまいました。社名こそ残っており、それらしいクルマを造り続けていますが、今やこれらは別のメーカーと化しています。
こんなことを考えていると、これから将来生き残って行くクルマメーカーは何社あるのだろうかと思ってしまいます。日本の数社と、ドイツの数社、そしてイタリアで1社、フランスで1社位しか生き残れないのではないかとも想像してしまいます。
トヨタが、本年度末の業績を急遽マイナス1,500億円の赤字と発表しました。それだけ、クルマが売れなくなっているし、多分在庫車が何百万台も溜まった上での、業績見込みなのであろうと思います。昨年の企業業績が純利益で2兆円を計上していたメーカーが、いきなりマイナス決算ですから、やはりクルマメーカーというのも、結構リスキーな商売と思います。
しかし、米国のビックスリーとトヨタの大きな違いは、その内部留保の格差だと思います。幾ら不況でクルマが売れないからと云って、何年もこの状態が続くことはあり得ません。そこを凌げる体力を持っているのが、トヨタを初めとした何社かの日本メーカーなのだろうと思います。