このところ北の核脅威が、俄かに現実味を帯びてきた。一般に核攻撃は、目標地点の上空1km以下で爆発させ、猛烈な高温と爆風により被爆地を広範囲に破壊させると共に多くの人命を奪う。そこにもう一つの核攻撃としての手法があり得ることを知り記してみたい。いわゆる高高度核爆発である。核の起爆を目標知の100km~数100kmという高高度で行い核分裂で生じるガンマ線が薄い大気層の空気分子と衝突し、その電子を叩き出し、この電子が地球磁場の磁力線に沿って極めて強力な磁気パルス(EMP)が生み出される。
EMPは落雷でも生じるが、核から生じるEMPはけた違いに大きく、また広範囲に影響を与える。具体的には、何ら防御手段を持たない電気もしくは電子機器の導体に、強い磁場は一気に誘導電流を生じさせ、耐圧的もしくは過電流的に瞬時の破壊を生み出す。
社会インフラとしての発電および送電網は、無数の部位で焼き切れ使用不能となる。道路脇の送電線も何カ所も溶損し、変圧トランスも焼き切れている。送電が止まれば、すべての商店や住宅において、販売はできなくなり、生活は困難を極めるだろう。
走行中の電車は突然停止するが、走行中のクルマも同様だろう。ただ、排ガス規制以前の純機械式燃料噴射で動くディーゼルエンジンだけが、動き続けることが可能だが、充電系統に影響を受けていれば、バッテリーの寿命と共に再始動が困難となる。それと、そもそも給油所での燃料チャージができないので、動かなくなるのは時間の問題だろう。
電話は当然であるが、ネット回線も不通となる。ほぼすべての機械、電気、電子機器が使用不可能となり、我が国で云えば江戸時代以前の環境となるのだが、生活の前提環境が違うだけに、往時より悲惨なことになるだろう。核爆発の爆風も感じられず、一見物は何も壊れていないが、辺りは使用ができない無用の長物だらけと化する。
この様な状態の復旧がどの程度の期間でできるのだろうか。その核の規模などにもよるのだろうが、一週間とかの単位では不可能であろう。数か月を要するとして、その間の病人は増加するだろうが、満足な医療は困難だ。また、死亡者も生じるだろうが、葬儀から納骨はどうなるのか?。考えていくだけでも、次から次へと困難が待ち受けている。
EMPは落雷でも生じるが、核から生じるEMPはけた違いに大きく、また広範囲に影響を与える。具体的には、何ら防御手段を持たない電気もしくは電子機器の導体に、強い磁場は一気に誘導電流を生じさせ、耐圧的もしくは過電流的に瞬時の破壊を生み出す。
社会インフラとしての発電および送電網は、無数の部位で焼き切れ使用不能となる。道路脇の送電線も何カ所も溶損し、変圧トランスも焼き切れている。送電が止まれば、すべての商店や住宅において、販売はできなくなり、生活は困難を極めるだろう。
走行中の電車は突然停止するが、走行中のクルマも同様だろう。ただ、排ガス規制以前の純機械式燃料噴射で動くディーゼルエンジンだけが、動き続けることが可能だが、充電系統に影響を受けていれば、バッテリーの寿命と共に再始動が困難となる。それと、そもそも給油所での燃料チャージができないので、動かなくなるのは時間の問題だろう。
電話は当然であるが、ネット回線も不通となる。ほぼすべての機械、電気、電子機器が使用不可能となり、我が国で云えば江戸時代以前の環境となるのだが、生活の前提環境が違うだけに、往時より悲惨なことになるだろう。核爆発の爆風も感じられず、一見物は何も壊れていないが、辺りは使用ができない無用の長物だらけと化する。
この様な状態の復旧がどの程度の期間でできるのだろうか。その核の規模などにもよるのだろうが、一週間とかの単位では不可能であろう。数か月を要するとして、その間の病人は増加するだろうが、満足な医療は困難だ。また、死亡者も生じるだろうが、葬儀から納骨はどうなるのか?。考えていくだけでも、次から次へと困難が待ち受けている。