私の思いと技術的覚え書き

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Jbus小研究 その2

2019-08-27 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 バスのルーフ面から観察するケースは、製造プラント(Jbus観光だと小松)だとか専門整備工場くらいしかないでしょう。そんなこともあり、一般的には詳細を見る機会が少ないと思われる屋根廻りを俯瞰した画像を紹介してみます。

 該当車両はJbus日野セレガ?(ガーラかも:実質同じもの)の12m、E13エンジン、6MT仕様の様で、PCS装備、前面LEDマトリクス表示版付き。

 ルーフ前方より6m近くの盛り上がり覆いはFRP製のエアコン外部熱交換機(コンデンサー)が搭載されています。ルーフ上に水平に設置されたコンデンサーは、カバー前方の上面のスリットからコンデンサーを通過して、その後部に設置された3連電動ファンにより強制的に外に排出される構造の様です。

 この外部エアコン機器の下(ルーフパネルの下側)に室内用熱交換器(エバポレーター)が設置され、ファンにより左右ルーフサイドのエアコンダクトで各席頭上に冷気を送風しています。

 なお、愚人の過去の知見によると、2つの直動式(エンジンで駆動)されるコンプレッサーと2つのコンデンサーは、左右で独立回路となっており、片側回路が故障すると、左右どちらかの冷気が出なくなります。

 なお、ボデー構造の補足ですが、ルーフパネル外板は、縦長さ11m余で幅1m×1、幅0.7m×2の合計3枚の長尺プレス成型パネルと、周辺補強金具(リインフォースメント)を治具上で仮固定し、溶接接合して一体のルーフパネルとして半完成し、左右サイドパネルおよび前後、床板の合計6面体として、車両全体の車体剛性を生み出しています。





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