私の思いと技術的覚え書き

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何故大型車用アルミはアルコアが占有したのか?

2019-08-27 | 車両修理関連
 大型トラックおよびバス共に、アルミホイールを装着している場合もありますが、比較的新しい近年の車両では必ずといって良いほど、同一デザインのアルコア社製のものが装着されています。

 ところで、大型車用ディスクホイールは、近年従来の球面当りナットから、ISO方式というボルト本数も多くした平面座金ナットに変わっています。従来方式では、トピー工業製などの日本の大型車用アルミホイールも見たのですが、ISO以降はアルコア以外を見ることはなくなったのです。

 確かにアルコア社は米国有数のアルミ専業メーカーで、ホイールの他にも、フェラーリモデナやF430などのアルミモノコック材とか、GTR(R35)のドアインナーおよびフロントサスタワー部位など(共にキャステング材)などもアルコア製と聞きます。しかし、日本のアルミ製造が米国に見劣りするなんてことはあり得ないと思えます。例えば、乗用車系ですがBBSブランドのホイールなど、旧ワシマイヤー(現BBSジャパン)で作って来たことは周知のことです。大型車ホイールなどの絶対需要が見込めず、日本メーカーが乗り出さないのでしょうか?

 この件、愚人などより余程精通した方がおられましたら、教えてもらいたいと思うところなのです。

余談
 アルコアホイールのNet広告など見ていましたら、スチール用から替える場合、ホイールボルトを長いものに交換しなければならないことが記されています。これは、ホイールの板厚がスチールよりアルミの方が厚くなっていることを示すものでしょう。ボデー外板なども同様ですが、鋼とアルミではヤング率(変形のし易さ)が異なり、一般的に板材ですと1.4倍にする必要があるということからなのでしょう。

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