今般の「すわ世界恐慌となるのか」と云える状況を見て、共産主義の崩壊に続いていよいよ資本主義も崩壊してしまうのか等と空想しますが、そんなことはあり得ないことでしょう。しかし、巷正当と喧伝されて来たグローバルスタンダード(実質はアメリカンスタンダード)というものが、如何に虚構に満ちた危険なものであったのかが実証されたのだと感じます。この事態が何処まで悪化し、どんな結果を世界中の人々にもたらすのかは依然として予断は許さない状況ですが、よもや第三次世界大戦に至るまでのことはあり得ないでしょう。
しかし、何れの結果に終着し現在の状況が回復なされるにしても、世界の中でのアメリカの国力は相対的に低下するのでしょう。ですから、長年に渡り苦い思いを味わされてきたと感じている私も含めた日本人やアメリカ以外の世界の人々の中には、皮肉を持ってそれも自業自得のことと思っている方も多いのではないでしょうか。つまり、アメリカンスタンダードの崩壊に至ることを願う人々も多いのだと思うのですが、アメリカの抵抗は凄まじいもので、そんなことは簡単に許すはずもないことでしょう。
ところで、来たる衆議院選挙において、もしかしたら政権交代が起こるのかもしれませんが、もし自民党から民主党になったところで、人々の生活実態に本当に良い変化は生じないのかもしれないとも感じてしまします。私も含め、慎ましい生活を送る大多数を占める庶民の幸福を前提とすれば、社会主義や共産主義が理想のものだと思います。しかし、これら主義を掲げる党という組織になると、途端にその欠点が露呈し、現実は難しいものだと思わざるを得ません。