今度はスズキだ

　三菱自動車の燃費偽装問題が報じられ、連日の三菱自動車叩きの報道の中、企業存続の危機すら感じる事態に至り、急遽日産の子会社化する局面にまで発展した。しかし、燃費偽装の実態や、今後の改修・解決までの道筋は示されていない。

　そんな中、スズキから三菱でも問題化する端緒となった走行抵抗（ころがり、空気抵抗）の補正係数を得るための手法が、国交省で指示されたものと異なっていたと公表したのだ。しかし、この問題をスズキは「テストコースの制限などから異なる手法を用いたが、実燃費との乖離は誤差の範囲」と説明し、そのまま販売継続するとしている。企業イメージの違いか、はたまたスズキ爺（８６才）の力があるのか、今のところマスコミ各社での突っ込みは少ない。

　何れにせよ、国交省では近く三菱およびスズキの、走行抵抗を含め排ガス燃費試験を再検証することになるであろう。その結果、実燃費が当初届出値と誤差の範囲であることが確認されれば良いが、（悪く）異なった場合はどうなるのだろうか・・・。何れにしても、指示に従わぬ試験方法を無断で行ったということについて、課徴金なり罰を受けることになるのであろう。