監視カメラの設置が時々世論として論議を呼んでいますが、既に相当数のカメラが普及しています。大体において、スカイプ等に使用できる数十万画素のWebカメラであれば数千円も出せば買える時代です。
現在の撮像電子素子はCCDイメージセンサーとCMOSイメージセンサーの二種類がある様です。CCDが開発された当初は、相当に高価なデバイスだったと思いますが、ソニー製のCCDがベトナム戦で米軍のナパーム爆弾に使用されていたという話を聞いたことがあります。
現在の撮像電子素子としては、コストや電力消費でCMOSイメージセンサーの方が有利な様で、多数のデジタルカメラに使用されています。
クルマにおいても、クルマの最前部に設置して左右が見られたり、後部を見られたり、左右のサイドミラー下側に設置したカメラと合わせ、クルマを上部から俯瞰した様な合成画像を表示できる様なものも出てきています。
高級車では盗難防止装置の一貫として、侵入者の画像を記録するものもあります。また、現在ミリ波レーダーにより前方障害物との距離を計測していますが、カメラの画像認識のソフトウェア技術が進歩すれば、もっと安価に実現できる様になるでしょう。
個別のクルマに後付けするドライブレコーダーも普及しつつあります。交通事故は不意に起こるものですが、信号無視の問題等は相手次第で水掛け論となり解決困難になる場合が多々あります。私も、もう少し価格が下がったら、ドライブレコーダーを装着したいものだと思っています。
クルマ以外でも、種々の店舗や銀行のATMシステム等に使用されていますが、防犯上からその設置は必要なものと思います。しかし、道路を走行中に、幹線路に数多く設置されたNシステムやオービスについては、単に速度違反の検挙のみ使用している訳ではないことに、大げさでなく脅威と云ったものを感じてしまいます。
現状で、顔認識技術が何処まで進んでいるのかしれませんが、こんな技術と各種の個人的なデータベースが集約された世界は、権力者にのみ都合の良い世界なのであろうと思います。