社長と役員(取締役)・・・トヨタ新社長の役職から思う
株式会社における最上位職階としては、社長ということになるのだが、実のところこの社長とか専務とか部長という職階とは別に、株式会社では会社全体の業務執行権限を持つものに取締役(役員とも呼ばれる)が存在し、その取締役役会に、最重要事項の決定権は委ねられている。
なお、取締役には代表取締役と単なる取締役があるが、代表と付された取締役は、取締役会で選出委任されるのだが、一部の重要事項を除いて単独で決定権を持つのが代表取締役だ。なお、代表取締役は、対外的(裁判上もしくは裁判外)において、会社を代表する存在として会社の業務上の決定権を持つ。
それと、近年では執行役員という肩書きがあるが、これは役員ではなく、あくまで取締役以外としての職階の一つとなる。つまり、株式会社の一般的な職階としては低位から、平、主任、係長、課長補佐(課長代理)、課長、次長、部長、執行役員部長、という様な序列となるのだろう。
なお、多くの企業で、平取締役、常務取締役、専務取締役、代表取締役社長もしくは会長という役職名+取締役と付くのがあくまで取締役もしくは役員として、企業指揮権を持ち、特に代表が付く取締役は、単独で対外的には会社そのものを代表する者として決定権を持つ。
この様な点では、14年ぶりに社長交代となった、豊田章男(代表取締役社長)から佐藤恒治(執行役員社長)とは、ずいぶん中途半端な役職付けで、他にも事例はあるのだろうが、あまりに社長の権限を制限されざるを得ない、単なる使用人としての地位だということを感じる。これで、100年に一度と云われる変革期を、決定権のおよそない社長として、何処まで変革できるのだろうかということを思うところだ。つまるところ、豊田章男氏は、社長を一見委譲した様に見せているが、役員会にも参加できない使用人社長に委譲しているのであって、何ら会社を変え得る決定権を譲ってはいないということが判る。
株式会社における最上位職階としては、社長ということになるのだが、実のところこの社長とか専務とか部長という職階とは別に、株式会社では会社全体の業務執行権限を持つものに取締役(役員とも呼ばれる)が存在し、その取締役役会に、最重要事項の決定権は委ねられている。
なお、取締役には代表取締役と単なる取締役があるが、代表と付された取締役は、取締役会で選出委任されるのだが、一部の重要事項を除いて単独で決定権を持つのが代表取締役だ。なお、代表取締役は、対外的(裁判上もしくは裁判外)において、会社を代表する存在として会社の業務上の決定権を持つ。
それと、近年では執行役員という肩書きがあるが、これは役員ではなく、あくまで取締役以外としての職階の一つとなる。つまり、株式会社の一般的な職階としては低位から、平、主任、係長、課長補佐(課長代理)、課長、次長、部長、執行役員部長、という様な序列となるのだろう。
なお、多くの企業で、平取締役、常務取締役、専務取締役、代表取締役社長もしくは会長という役職名+取締役と付くのがあくまで取締役もしくは役員として、企業指揮権を持ち、特に代表が付く取締役は、単独で対外的には会社そのものを代表する者として決定権を持つ。
この様な点では、14年ぶりに社長交代となった、豊田章男(代表取締役社長)から佐藤恒治(執行役員社長)とは、ずいぶん中途半端な役職付けで、他にも事例はあるのだろうが、あまりに社長の権限を制限されざるを得ない、単なる使用人としての地位だということを感じる。これで、100年に一度と云われる変革期を、決定権のおよそない社長として、何処まで変革できるのだろうかということを思うところだ。つまるところ、豊田章男氏は、社長を一見委譲した様に見せているが、役員会にも参加できない使用人社長に委譲しているのであって、何ら会社を変え得る決定権を譲ってはいないということが判る。