私のアジャスター業務への関わりは約24年に及びます。この期間を通じて、先輩として、現在の私の思考の原点ともなったと感じられる恩師のことを記して見ます。
この恩師たる方は、私の自研センター時代に巡り会った方なのですが、当時も同センターの開設時から講師として活躍なされている方でした。なお、現時点でも登場場面は少なくなった様ですが、講師として登録され活躍なされているとお聞きしています。
さて、この恩師に私は何を学んだのかと云うことですが、ものごとの専門家たる者は「意見表明が出来なければならない」ということであったと思っています。単なる情緒的な評論家ではなく、理論に立脚した意見表明として、言葉でも文書でも表明出来ることが極めて大切であるということを気付かせて戴いた恩師であると感じております。
そんな恩師とは、それ以降もお会いする機会は滅多にないまま過ごして来ましたが、何かの織りに付けお電話でお話するお付き合いを続けて戴いていました。今回の私に生じた問題について心配のご連絡も頂戴しましたが、私より20年近くもご高齢にも関わらず、相変わらずそのお声は自研センター時代と変わりません。
追記
恩師が今年、改訂版の本を執筆なさいました。しかし、驚いたのですが、共著者(単なる協力者ですが)にTなる者の名が記されていたことです。このTのことは相当前より、その能力、性格、嗜好、長所、短所等々を把握していましたから、驚いたものなのです。私は、Tの話しを聞いたりその記した文書を見ると、何時も論理の破綻した欺瞞に満ちたことを云い記す奴だと繰り返し断じつつ過ごして来ました。ですから、改訂本のTが担当したとされる部分は読むつもりもありません。読めば、きっと新たな怒りが湧いて来ることが判りきったことだからです。