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熱海・伊豆山盛り土崩落から土砂災害惹起へ

2021-07-08 | コラム
熱海・伊豆山盛り土崩落から土砂災害惹起へ
 熱海・伊豆山の山腹で生じた大規模土石流の崩落起点は、当初予想されたメガソーラー施設でなく、建設残土を捨てる盛り土部分だったことが徐々に明らかになりつつある様だ。

 この分野は、素人ながら、だが普通考えて建設残土を捨てるなら急傾斜地に捨てないで、ある程度平面地だとか湾岸部などの埋立にすれば良いとは思うが、土質だとかによっては、湾岸埋立に制約があるのだろうとも想像される。それと、かなり疑わしいのが、そもそも建設残土を捨てると申請しているが、実態は産業廃棄物を埋め捨てることに本来の目的があった可能性について、かなり疑念が生じるところだ。

 そもそも、段々畑見たいに盛り土部分は成型されていたが、これはただのっぺりと盛り土するより崩れ難くすると云うことになるのだろうが、予めバックホーなどの建機で穴を掘り、そこに産業廃棄物を埋め込み、上部を掘った土を被せる工法が故の段々畑形状だった疑念も湧いてくる。

 もし、本当にそうなら、相当悪質な業者と云うことになるが、元々盛り土申請した業者は既に廃業しているらしい。ただし、当時の法人代表が生きていれば、個人責任を問える可能性もあるだろう。、およそ産業廃棄物を扱う業者は反社会的勢力の企業であることが多いことが経験上感じられるところだ。

 また、一方、現在の土地所有者は未発表ながら、どうやら法人格である様だが、早速弁護士を出してきて、購入する際は産業は器物のことは聞いていないし、その後現在に至るまで一切手を加えていないと予防線を張っているのが見え見えだが、何故この土地を買ったのか、本当に産業廃棄物のことを知らなかったと云えるのか、一切手を触れていないとは云え、管理上の義務を怠っていなかったのか十分吟味が必用なところだろう。さらに、この法人も裏家業の企業舎弟(893経営の法人)の可能性も疑いたくなる。

 なお、該当盛り土は申請時に36千立方mだったが、実際の容積は54千立方mと計算されることから、申請容積のおよそ150%増となっていることが静岡県副知事より明かされている。

 ただ、この副知事会見の1日前の県幹部の説明で、「盛り土に不適切な点はない」かの発表を行っているところは、誤解を受けかねない間抜けな幹部がいた者だと感じるところだ。

追記
 本災害(事件)が生じて直ぐに、静岡5区(熱海市も同区となる)のまったく存在感ない「細野豪志」がしめたアピールチャンスとばかりに、土石流とメガソーラーの関係云々と言い始めた様だが、まったく政治屋はコロナワクチンの件での河野太郎も同様だが、自己アピールに熱心な者が多いなぁと云うのが思いだ。



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盛り土「工法が不適切だった」静岡県副知事が見解 排水設備など設置されておらず
2021年7月7日 水曜 午後0:04 テレビ静岡
 被害の拡大に影響したと指摘される盛り土について、静岡県の副知事が「工法が不適切だった」との見解を示した。
 静岡県は7日、盛り土について、通常あるべき排水設備や、土砂の流出を防ぐ「えん堤」が設置されていなかったと指摘した。
 会見で、土木の専門家でもある静岡県の難波喬司副知事は、個人的見解としながらも、「工法が不適切」との認識を示した。
 難波副知事「技術者の個人的見解として、この工法は不適切であっただろうと思います」。また、このエリア一帯の開発について、県と市が是正指導をしていたとし、盛り土が土石流の直接の原因かどうかは、下流のボーリング調査や土砂の成分を分析し究明する方針。
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熱海の盛り土「不適正な点なし」・大規模土石流で静岡県
2021/7/6 19:23 (JST)7/6 19:41 (JST)updated
©一般社団法人共同通信社
 静岡県熱海市で発生した大規模土石流の起点にあった盛り土について、県は6日、現時点の調査結果として「不適正な点はなく、危険な状態だったとの認識もない」と説明した。被災状況を説明する県の記者会見で幹部が明らかにした。今後も調査を続ける。

 県幹部は「詳細を言える段階ではない」と断った上で「不適正な点はなく、危険性があるのに放置するとは考えにくい」との認識を示した。

 2007年に盛り土をした神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)の元幹部は共同通信の取材に「熱海市に届け出て盛り土をした。豪雨はこれまでもあったが、崩れることはなかった」と責任を否定している。


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