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ウェイク・スターター廻らずトラブルシュート【結果報告】

2022-08-19 | 車両修理関連
ウェイク・スターター廻らずトラブルシュート【結果報告】
 過日8/17付けで記した「ウェイクスターター廻らずのトラブルシュート」だが、結果報告をしておきたい。

 これは、私の診断で、99.9%スターターモーター本体が悪いと件の板金屋さんに報告し、当の板金屋さんは日頃付き合いのあるNGP系の中古パーツ業社を経由してリビルトスターターを入手しており、本日取替作業を行うところへ遭遇したのだった。こういう場合、スターターの何が原因だったのかを確認せずにはいられないのが私の性格なのであって、板金屋さんに言うだけムダと説明言葉を出すことはしなかったが、該当モーターのブラシ及びコンミュテーターに何らかの不具合が生じているものと見込んでいたのだった。

 早速、取り外したスターターモーターの分解に取り掛かるが、案の定ブラシ一カ所および該当部部のコンミュテーターが複数箇所剥がれ溶着してモーターは回転不能のロック状態になっている酷い状態だった。



 こういう不具合の多くは、長年の使用ですり減ったブラシが、十分にコンミュテーターに接触できなくなり、コンミュテーター部の溶損に至る場合が多いのだが、今回面白いのは4つあるブラシの内、3カ所のブラシは未だ半分以上の残量があり正常なのだが、1カ所だけコンミュテーターとブラシが溶損して、コンミュテーターは引き剥がれてモーターの回転で巻き込まれロックしているというところだ。



 前回のトラブルシュートで、IGスイッチのスターターへ廻すと、10回の内で5回ほど戻らない現象が見られ、この現象はスイッチ部の引っ掛かりでなく、キーシリンダーの機械的な引っ掛かりによるもので、浸透潤滑剤の吹きつけにより100%解消することを確認していた。

 このことは、今まで該当車のオーナーは、エンジン始動後もスターターが回り続けていることに度々気づかずに乗っていたと推察できることなのだ。このことを該当板金屋さんに「このオーナーは相当異音などに神経が廻らない杜撰な性格だね?」と問うと、「ムリムリ、そもそもこのオヤジは耳が遠くて聞こえる訳がない」との返事だった。

【前回記事】
ウェイク・スターター廻らずトラブルシュート 2022-08-17
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/1fca335bc98262b7fff535e76ba5fee0


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