私の思いと技術的覚え書き

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0323東名高速牧之原バス火災 その2

2021-04-20 | 事故と事件
 3月23日に生じたバス火災だが、どうやら出火原因が特定できずに、改めての検証を行うと云うことが報じられている。

 この火災事件について、バスの最高部面となるFRP成型の一体部品が燃え崩れている様子から、エンジン部もしくは関連補機機器が原因であると従前の論評を記した。しかし、今回の動画の極一部に写されたエンジン部は、比較的融点の低いアルミ部品も溶損しておらず、エンジンルーム総体としても火勢が強かったと云う様子はない。なお、このことは、補機類だけでなく、尿素SCR装置だとかDPFなど排気管系からの熱害である可能性も否定すると思える。

 しかし、出火部位としては車両後部であることは確かなことであり、これは先に記した後端のFRPパネルの燃え崩れからも裏付けられるところだ。

 前回記述で、これだけ新しい車両(一昨年9月購入とあるから、新車から1年と6ヶ月使用)の新らしい車両では、新車車両メーカーも臨場しての検分が行われているハズだと思えるが、原因特定にまで至らなかったということだろう。

 過去、様々な車両火災事故を調査してきた者として、この様に大規模に火災が延焼してしまった車両火災ほど、その延焼部分に惑わされたりと調査には難しさも感じることは理解できるところだ。しかし、放置期間が長引くほど、これだけ大きな車両を現状維持することは困難でもあり、なるべく早期に原因特定の調査を行うことが肝要なことは確かだろう。

 本件車両火災の主因としては、原因を大別すれば電気系に起因するものとしか考えられないが、余程過去に多くの調査経験を持つ者の参加が求められるものと思量する。そして、その人物とは、大学教授とかではなく、実務家としてのキャリアを有している者が求められるものと思える。



【前回記事】東名高速・牧之原でバス火災 03/23
2021-03-23 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/38ed3b198d95f2c789d648446f0ba82b


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東名高速で全焼したバス…出火原因不明で警察が再見分へ 運行会社は国に火災報告書提出「原因明らかにしたい」静岡・牧之原市 2021-03-24 ニュース事件・事故
 静岡県牧之原市の東名高速道路で、高校のサッカー部員らが乗るバスが全焼した火災。出火原因はわかっておらず、警察は今後、改めて実況見分を行う方針です。

東名高速で全焼したバス…出火原因不明で警察が再見分へ 運行会社は国に火災報告書提出「原因明らかにしたい」 静岡・牧之原市

youtu.be
 東名高速下りの牧之原SA付近で23日、島田工業高校のサッカー部員ら25人が乗ったバスが全焼した火災。バスの出火原因は分かっておらず、警察は今後、改めて実況見分を行い、燃えたバスを詳しく調べる方針です。

 バスを運行していた静岡県吉田町の吉田観光によりますと、全焼したバスは三菱ふそうが製造する「エアロエース」です。おととし9月に購入し、今月も定期点検を受けましたが、異常はなかったということです。

 「エアロエース」は客席上部の部品の一部に不備があったとして、去年9月にリコールの対象になっています。国土交通省によりますと、客席上部の読書灯やエアコンの基板の防水性が悪く、
結露して出た水滴が配線などにあたることで、最悪の場合、火災につながる恐れがあったということです。

 ただ、全焼したバスはリコールが発表された後、すぐに修理が行われていて、23日の火災も出火元はエンジン付近とみられることから、リコールと火災の関係性についてはわかっていません。

 吉田観光は23日、国土交通省に火災の報告書を提出し、「詳しい火災原因を明らかにしたい」と話しています。

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