私の思いと技術的覚え書き

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日産自・無資格検査発覚の続き

2017-09-30 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 昨日記した日産自動車の非正規検査員による検査の発覚問題だが、ルノーの買収により企業規模の大幅な縮小均衡を図った頃から、営々と続けられてて来た様にも想像される。報道では、その台数は100万台を超すとの記述もあるが、さもありなんことだろう。(まあ、古いものは記録にないとして誤魔化すだろうが。)

 今回の報道で、問われた日産の者(役員だろう)は「検査は行っているが、改めて検査し直す。」と発言したとされるが、非正規検査員が検査したものを検査は行っていると発言するモラルなさに呆れる。三菱自の燃費虚偽も企業モラルとして酷いものだが、今回の日産自も匹敵すべきものと理解している。

 ところで、整備工場の中には指定整備工場(いわゆる民間車検工場)というものがある。この指定工場が、正規の検査員が検査しないで印だけ付いたり、車両を持ち込まず書類だけであたかも検査をした様にして保安基準適合標章を発行し、発覚する事件が過去に時々生じている。この不正車検の最悪の処分は、指定取り消しおよび検査員の資格取り消しとなる。また、場合によるだろうが、国から職権委託されている検査員は刑法上の処分を受ける場合もあるだろう。

 上記の指定整備工場の事例から類推すれば、最低でも当該工場の工場長は懲戒解雇が相当するだろう。これは、報道によれは10月末日までに事実関係と改善策を国交省に報告を求められているということだが、それ以前に自ら判断を下す覚悟がモラルある企業ならば必要だろう。

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