深海潜水艇(バチスカーフ)のことに興味を感じたのは、小松左京氏が書き下ろした「日本沈没」(1973年)を読んで以来だったと思いだします。
日本沈没の冒頭では、深海潜水艇のパイロットである小野寺と田所教授が、日本海溝の深海において、巨大な亀裂と乱泥流を発見するところから始まります。
この深海潜水艇ですが、現在の我が国では「しんかい6500」が最高性能です。軍用潜水艦はメインタンクに注水し潜水し、浮上はメインタンクに圧縮空気を入れ排水(メインタンクブロー)します。これに対し、深海潜水艇では、、予め艇の外部に装着したウェイトにより、母船のデリック(クレーン)から切り離されると共に潜水を開始し、深海の観測後、ウェイトを切り離し、艇自体の浮力により浮上するのです。
また、艇は、乗員の乗るキャビンは完全な球形で、極めて高い水圧に耐えられる様設計されています。そして、艇の浮力を生み出すフロート類も、空洞ではなく、海水より比重の小さなガソリンなどの低比重の液体を満たすことで水圧に耐える構造となされているそうです。
ちょっと前のTVドキュメンタリーでだったと思いますが、深海潜水艇の耐圧殻の製造現場を放映していたのを見ました。材質はチタン製で肉厚は10cm近くもあろうかというものです。半休型の上下分割部品を熟練技術者が手作業で丹念に溶接している姿が印象に残りました。きっと、溶接後はX線だとか磁気による探傷検査を厳密に行い、欠陥を防止していることでしょう。
日本沈没の冒頭では、深海潜水艇のパイロットである小野寺と田所教授が、日本海溝の深海において、巨大な亀裂と乱泥流を発見するところから始まります。
この深海潜水艇ですが、現在の我が国では「しんかい6500」が最高性能です。軍用潜水艦はメインタンクに注水し潜水し、浮上はメインタンクに圧縮空気を入れ排水(メインタンクブロー)します。これに対し、深海潜水艇では、、予め艇の外部に装着したウェイトにより、母船のデリック(クレーン)から切り離されると共に潜水を開始し、深海の観測後、ウェイトを切り離し、艇自体の浮力により浮上するのです。
また、艇は、乗員の乗るキャビンは完全な球形で、極めて高い水圧に耐えられる様設計されています。そして、艇の浮力を生み出すフロート類も、空洞ではなく、海水より比重の小さなガソリンなどの低比重の液体を満たすことで水圧に耐える構造となされているそうです。
ちょっと前のTVドキュメンタリーでだったと思いますが、深海潜水艇の耐圧殻の製造現場を放映していたのを見ました。材質はチタン製で肉厚は10cm近くもあろうかというものです。半休型の上下分割部品を熟練技術者が手作業で丹念に溶接している姿が印象に残りました。きっと、溶接後はX線だとか磁気による探傷検査を厳密に行い、欠陥を防止していることでしょう。