R50後期型になると、エンジンマウントがいわゆる液体封入マウントに変更されている。FF車の場合駆動反力をダイレクトに受けるため、エンジンの前後揺動が大きくなりがちであり、かといってマウントを硬く設定するとボデー振動を起こしやすくなかなか設計が難しいところの様だ。そこで、マウント内に液体を封入しオリフォス状部の流動抵抗を利用する液体封入マウントが採用されているものも増えて来た。
この液封マウントであるが、FFに限らずFRでも、当初は音振を高次に求めるFR用として採用されだした記憶がある。FR系で液封マウントの欠点は、結構大きな前部事故において、エンジンの後退や衝突時の慣性による前方移動など、前後への大きな動きに、比較的薄いマウント外皮が絶えきれず破れ封入液体が漏れるという現象を見て来た経験を持つ。
ところが、今回記すR53の液封マウントでは、衝突とか関係なく、経年により内部の液体が漏れ、その周辺を汚損するという現象なのである。乗っていて目立つ現象は明確でないが、本体持つ新同減衰機能が失われるので、ボデー振動が大きくなったり、特定の速度や回転域での共振点が生じる可能性があるのだろう。
ところで、この液体マウントの液体とは、一般の振動ダンパーの油種ではなく、主にラバーに対する影響を考慮して、LLC(冷却水クーラント)に近いものが使われる用だ。これが、述べた通りラバーに対する影響と寒冷時の凍結による機能不全を防ぐためである。このLLCもそうだが、長期間塗膜を濡らし続けると、塗膜を浸食したり膨潤させたり染みこんだりと侵す恐れがある。R53の液封マウントからの漏れも、少量ずつ長期間漏れ続け、マウント周辺の車体骨格の塗膜にこびりつき、容易に汚損は除去出来ない状態となる。
このR53の液封マウントであるが、純正\19,000であるが、社外febiで\8,360で入手可能だ。マウント本体に打刻された型番や記号などまったく同様で、純正とまったく同一の商品である。いわゆる、純正供給サプライヤーからの直販ということなのだろう。
追記
マウント上側カバーを切り開いて見ると、予想したとうり、ラバーシールが老化して切れていた。相変わらず欧州系は、樹脂やラバーの材質劣化が目立つ所だ。
この液封マウントであるが、FFに限らずFRでも、当初は音振を高次に求めるFR用として採用されだした記憶がある。FR系で液封マウントの欠点は、結構大きな前部事故において、エンジンの後退や衝突時の慣性による前方移動など、前後への大きな動きに、比較的薄いマウント外皮が絶えきれず破れ封入液体が漏れるという現象を見て来た経験を持つ。
ところが、今回記すR53の液封マウントでは、衝突とか関係なく、経年により内部の液体が漏れ、その周辺を汚損するという現象なのである。乗っていて目立つ現象は明確でないが、本体持つ新同減衰機能が失われるので、ボデー振動が大きくなったり、特定の速度や回転域での共振点が生じる可能性があるのだろう。
ところで、この液体マウントの液体とは、一般の振動ダンパーの油種ではなく、主にラバーに対する影響を考慮して、LLC(冷却水クーラント)に近いものが使われる用だ。これが、述べた通りラバーに対する影響と寒冷時の凍結による機能不全を防ぐためである。このLLCもそうだが、長期間塗膜を濡らし続けると、塗膜を浸食したり膨潤させたり染みこんだりと侵す恐れがある。R53の液封マウントからの漏れも、少量ずつ長期間漏れ続け、マウント周辺の車体骨格の塗膜にこびりつき、容易に汚損は除去出来ない状態となる。
このR53の液封マウントであるが、純正\19,000であるが、社外febiで\8,360で入手可能だ。マウント本体に打刻された型番や記号などまったく同様で、純正とまったく同一の商品である。いわゆる、純正供給サプライヤーからの直販ということなのだろう。
追記
マウント上側カバーを切り開いて見ると、予想したとうり、ラバーシールが老化して切れていた。相変わらず欧州系は、樹脂やラバーの材質劣化が目立つ所だ。