私の思いと技術的覚え書き

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さぶ(SUBU)を見て(DVDレビュー)

2011-08-27 | 論評、書評、映画評など
 表題作は2002年の単発テレビドラマですが、原作は山本周五郎の同名小説です。原作を読み、栄二の思いや、さぶの栄二に対する友情の深さ、栄二に対する仲間の温かい目など、人に潜む憎悪と対局にある優しさみたいなものに、強く心を動かされた思いがあります。 一般に原作本で感動した作品がドラマ化され鑑賞すると、原作で頭の中に生み出された人物イメージと、具体化された役者イメージが不整合を来たすことなどが多く、違和感を生じる場合が多いことが通例です。本作でも、それなりに違和感は生じたのですが、物語中盤にはそれなりに違和感も解消し、ストーリーもやや変更されているところもあったりして、それなりに同テーマの違う作品として十分鑑賞に堪えるドラマ作品と感じました。 9年前の作品ですが、栄二役の藤原竜也さん、さぶ役の妻夫木聡さんも、若々しく熱演しており好感が持てました。時代劇ですから鬘(かつら)姿ではありますが、イケメンな方はやはり鬘姿も美男振りには、いささかも変わりはないと思うのでした。 なお、原作のイメージにベストマッチは、石川島・人足寄せ場の監視役である松田権蔵役の六平直正さんでしょうか。また、同人足寄せ場の武士、岡安喜兵衛役の沢田研二さんですが、昔の超イケメンだったイメージが強烈な訳ですが、制作時54才で久しぶりにお見受けしたこともありますが、なんと変わられたのでしょうか。しばらく判りませんでした。


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