私の思いと技術的覚え書き

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台湾特急列車事故で重軽傷200名(内死者50名超える)

2021-04-04 | 事故と事件
 4月2日に生じたという台湾特急列車の事故だが、2005年4月に生じたJR福知山線事故よりは死傷者数は及ばないものの、それでも重軽傷者200名程で内死亡者50名を出したという。

 何が原因で何がここまで人的損害を大きくしたのか? 現在伝えられる報と、想像を加えて記して見よう。

 どうやら、事故を起こした高速鉄道は、単線トンネル入口付近の法面上から作業用トラックが線路上に落下(もしくはサイドブレーキが甘いなどの動き出し)により、その直後に先頭車両が衝突する事態となった様だ。この衝突事故で、作業用トラックは弾き飛ばされたが、一方特急列車も脱線しつつ、車体を傾けるなどして、トンネル内側壁に強く衝突したのだろう。また、過去から列車の衝突事故は何度も生じているが、これがトンネル内でなく、開放された空間なら、各車両の連結器で折れ曲がり、連結した車体同士が押し合い圧壊する作用は働き難い。しかし、トンネル内ということで、列車は3次元に動きを抑制された中で、トンネル内に入った先頭から数両程の車両は、まともに進行方向への反作用としての圧壊と強い減速度を生じたのだろう。

 このことが、今回の台湾高速鉄道の死傷者を増加させた大きな要因だろうと想像している。

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