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豊田章男が宣うテストドライバー論のウソ

2023-01-31 | コラム
豊田章男が宣うテストドライバー論のウソ
 私は豊田章男氏という人物をまるで信用していない。これは、章男氏がこの前の社長交代の記者会見でも触れたり、過去の発言とか、他人が記している本で「豊田章男が愛したテストドライバー」なる本(こんなの関心なく絶体読まない)がある。つまり、章男氏はテストドライバーが大事な者と認めていると表現している訳だが、私は大嘘付いていると感じている。

 確かにトヨタのクルマは平均的に良くできており、極一般的なドライバーからの評価は低くはなく、整備性でも他メーカーより優れたものがあり、およそプロ整備士達の評価も悪くない。しかし、私に云わせりゃ、例えば、プリウスとかヴィッツの急傾斜フロントウインドウつまりフロントピラーの急傾斜が運転視界において、特に右前方の視覚を大きく損なうという欠点を何時までもそのまま踏襲し続けているということを、大げさだが許せないと感じている。

 また、プリウスで強く感じるのだが、ステアリングホイールの左右転蛇総角度が3.5周ほど(ロックツウロック3.5という云い方をする)だが、こういう他車種と互換を持たせるコストダウンだけを優先する指向を嫌う。そもそも、ロックツウロックの総量は、車種用途により異なり、レーシングカーでは1周(360°)ほどの車両から、大型バストラでは5周までと、大きく異なるところがある。市販車ベースでは、スポーツカーで2周程度が現在では大きいのだろうが、一般市販車でも2.5周程度が適当と思えるところだが、プリウスみたいなサイズで、しかもステア操舵力が軽く設計されているクルマであれば、ちょっと操舵量が大き過ぎると感じるところだ。

 私は、トヨタもテストドライバーもそういう意見を持つ者はいると思うし過去に意見を述べた者もいたに違いないと思っている。しかし、そんな意見を述べるテストドライバーに対し、それを採用して市販車に生かしてるなんてことはないのが現実ではないだろうか。

 これは、車両メーカーに限らず、多くの企業でも社会正義として権力を監視する使命を持ったジャーナリズムでも、今やそういうジャーナリズムは、TVとか新聞というメインストリームメディアでは皆無になったと云えるだろう。

 ということとで、私は章男氏が述べるテストドライバー尊重論とは大嘘つきの単なるお気楽なセールストークと見ているということなのだ。

 ちなみに、章男氏の真正はあくまで架空小説だが、この本で描かれる「豊臣統一」が真実に近いのではないかと想像しているところだ。

【書評】トヨトミの野望
2021-12-13 | 論評、書評、映画評など
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/5d23e2f8c68a43dc36acce38a977350b


【書評】「トヨトミの逆襲」
2021-11-30 | 論評、書評、映画評など
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/ef64674f0f699888bec4923c8959743a


【書評】企業小説「トヨトミの逆襲」 追記
2021-12-01 | 論評、書評、映画評など
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/273d406a542a2b1d4bf68f2ae170fff2


※こういう本は新書を購入するのはもったいない。図書館で借りて読むか、メルカリなどで中古本が、半額以下で買えるので、そういう入手を薦めたい。


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