今、最もコンプライアンスが求められる組織とは・・・

　コンプライアンスとは、２０年程前に官主導で導入された組織体の在り方をの指針だ。一般にコンプラインスとは法令遵守と訳されるが、単に法令を遵守すれば良いというものではない。その目的とするところは、組織活動を追行するに際し、会社で決められた規則や倫理規範および、職務上求められる倫理とか、人としての基本となる社会的倫理を守ることを指すことを前提としている。

　そんな、一般常識において、今、最もコンプライアンス意識の改善が求められる組織とは、政治であり、行政であり官僚共だろう。それを官僚共は、自ら民間組織にコンプライアンスを求めながら、自らは国家権力者たる政治家に忖度しつつ果たさないとう不誠実を行っているのだろう。

　政治不信という言葉が使われ出して一体何十年という時を経るのだろう。共産革命は革命政権が樹立されると、再度の革命を防ぐ目的を持った必然として徹底的な独裁政権が生まれる。それと近似しているのだろうが、権力を奪取すると、とたんに透明度が低下し、種々の疑問が生じて来るということなのだろう。